よく噛む大切さ

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よく噛みましょう噛めない子供たちと噛まない現代人

よく噛むことは体に良いことがたくさんあります。 食育とは、心身の健康の基本となる食生活に関する教育を行うことで、食に関する情報や知識や選択力を身につけ豊かな食生活を送れるようにすることです。 食べる事は、人が生きていく上で健康維持をするために欠かせません。 人は食べることで幸せを感じ、会話を楽しみ、健康であることを実感するのです。 生涯にわたって、健康で質の高い生活を送りましょう。

ダイエット効果が期待できる!

よく噛むことで満腹中枢が刺激されます。 満腹中枢が刺激されると、おなかがいっぱいになったというサインをきちんと感じられるようになり、暴食を防ぐことができます。 また、食後20分ほどたつとレプチンというホルモンが分泌されます。 このレプチンが分泌されると満腹中枢が刺激されるのです。 食事は時間をかけてゆっくり食べることによって食べすぎを防ぐことが出来ます。

ひみこの歯がいーぜ

よく噛むということは、ただ食べ物を体に取り入れるだけでなく、全身を活性化させるのに重要な働きをしています。 この噛む効用について、学校食事研究会が作った標語があります。

弥生時代から比べると現代の噛む回数は大幅に減ってきています。 よく噛む習慣を身につけるために伝統的な和食を生活にとりいれるのもいいですね。

噛めない子供たち 噛まない現代人

最近では、柔らかい食べ物を好む子供が増えています。 ハンバーグやカレー、スパゲッティなど、あまり噛まなくてもよいものが好物になっています。 このような環境で育った子供たちのあごの成長は遅れ、歯の大きさとあごの大きさのアンバランスから歯並びが悪くなっていくのです。 また、噛むことをしないため、あごの関節の機能や噛む筋力の機能も低下してしまいます。 それらの機能の低下は子供だけに限らず現代人にとっても深刻な問題です。

卑弥呼の歯がいーぜ 咀嚼回数の推移

現代人の噛む回数は、卑弥呼がいた弥生時代の1/6、鎌倉時代の1/4、そして昭和10年代の頃と比べても1/2と激減してしまいまいた。 噛む回数が少なくてすむ食べ物は、柔らかくて歯に付着しやすく唾液の分泌も減るので、むし歯や歯周病にもなりやすくなります。 その結果的、歯を失い、さらに噛みづらくなり、ますます噛まなくてよい軟らかい食べ物へ偏っていくという悪循環に陥ります。

咀嚼の8大効果

よく噛むことは脳に刺激を与え、脳の血流を良くし、口腔内や全身の健康にも役立つと言われています。 食事バランスや運動も大切ですが、意識するだけでできるこの方法はまずお勧めしたい方法です。 「噛む」という動作により上下の顎の骨や顔の筋肉の発育が促され、強い顎を作ります。 顎の発達が充分でないと、歯が正しい位置に生えず、歯並びにも影響します。

日本の現状は65歳から70歳の間に平均で10本以上の歯が抜けおち、その原因のほとんどが歯周病といわれています。 人は第一大臼歯(6歳臼歯)という大きな歯を1本失ってしまっただけで通常の40%の咀嚼力を失ってしまうといわれています。 いつまでも健康な歯を保つためにも定期検診などのメンテナンスを是非受けましょう。

噛み応えのある食べ物一覧

噛むことのススメ

噛むことの効用は、以下のようにたくさんありますが、「ひとくち30回」くらい噛むように意識しましょう。

咀嚼のメリット
  • 1. 消化を助ける
  • 食べ物を歯で細かくかみ砕くと、唾液と混ざって適度に水分が増し、飲み込みやすくなります。 さらに唾液には消化酵素のアミラーゼが含まれるため、体内での消化や吸収を促進するという重要な働きをします。 噛めば噛むほど唾液の量が増えるので、よく噛んで唾液をたくさん出すことが大切です。
  • 2. 強い顎を作る
  • 「噛む」という動作により上下の顎の骨や顔の筋肉の発育を促し、強い顎を作ります。 顎が充分に発達していないと、歯が正しい位置に生えず、歯並びにも影響します。
  • 3. 口内浄化でむし歯や歯周病を予防
  • 食べ物を噛むと唾液が分泌され、噛めば噛むほどその量も多くなります。 唾液には浄化作用の他に、口中を常に中性に保とうとする緩衝作用があるため、糖質が分解されてできた酸なども薄めてくれるので、むし歯や歯周病の予防にもつながります。 また、唾液に含まれるパロチンというホルモンは、カルシウムと結合して歯の表面に少しずつ浸透し、強い歯を作る役目を果たします。
  • 4. ストレス解消
  • よく噛んで食べると、あまり噛まずに飲み込んで食べるよりも満腹感が得られます。 これは噛むことにより、ゆっくりとした食事になって緩やかに血糖値が上昇し、脳の満腹中枢も刺激されて満足感をおぼえるからです。 ゆっくりと時間をかけて食事を楽しめば、それだけで精神が安定し、ストレス解消になるわけです。 またよく噛んで食べることで、自然と食欲にストップがかかり、肥満の予防にもつながります。
  • 5. 脳に刺激を与える
  • 食べ物をよく噛むと、頭部の骨や筋肉が動いて血液の循環がよくなり、脳神経が刺激されて脳の働きが活発になります。 記憶力や集中力が増して学習能力が高まるだけでなく、運動能力や体のさまざまな機能の発達にも影響することが分かってきています。 大人にとっても脳の老化を防ぐために,噛むことはとても大切です。
食事の時の姿勢

~食卓でのワンポイント~

姿勢について
  • 1. 背筋は伸びていますか?
  • 下あごの筋肉と首筋や胸や背中の筋肉は連動しています。 なので、しっかり噛めていれば、背筋は伸びてくるのです。
  • イスでの食事の場合
  • 子供の食卓のイスは足置きを用意するなどして足がブラブラしないようにしましょう。 足をついて食事しないとよく噛めない状態になりやすく、イライラなどの不快感をも引きおこします。 しっかり足をつけることで、姿勢も安定し、噛む力は約20%もアップします。 床に座る場合は正座をするといいですね。
食事中の飲み物について

食事中はなるべく飲み物を控えましょう。 流し食べをしたり、丸のみをしたりするクセがついたり、よく噛む回数が少なくなります。 また、食事の際の水分により、消化吸収のための唾液量が少なくなってしまいます。 食前か食後には水分を十分にとりましょう。

  • 1. 食べ物を飲み込みやすくする
  • 2. 酵素の働きで消化を助ける
  • 3. 食べ物を溶かして味を感じさせる
  • 4. 食べカスや汚れを洗い流す
  • 5. 酸を中和してお口の中の環境を整える
  • 6. 唾液に含まれるミネラルによって再石灰化を促す
  • 7. 唾液に含まれる抗菌物質によって菌の増殖を抑える

よく噛まずに飲み物で食べ物を流し込むと、唾液の優れたパワーの恩恵を受けられなくなります。 食事中の飲み物はのどを潤したり、次の美味しい味を受け入れる準備をする程度の量にしておきしましょう。

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