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インビザラインってどういう矯正?
費用や対応できる症例など、疑問にお答えします!

インビザラインとは

矯正
 

多くの歯列矯正方法が存在する中、今、インビザライン矯正が人気を集めています。
では、なぜインビザライン矯正はこんなにも人気なのでしょうか?

今回は、そんなインビザライン矯正についてご説明します!
矯正を考えている方は、是非ともこの記事を参考にしてみてください。

目次

1.インビザラインの歴史 2.歯の移動メカニズム 3.インビザラインを使った歯の移動メカニズム 4.対応できる症例 5.治療の流れ 6.治療期間 7.プラン、種類 8.費用 9.よくある質問

1.インビザラインの歴史

インビザラインとは

インビザラインは、1999年に米国のアラインテクノロジー社によって導入された歯列矯正の方法です。

その特徴は、見た目が非常に自然で他人に気づかれにくいことです。 これまでに世界100以上の国で採用され、700万人以上がこの治療を受けています。(インビザライン公式ウェブサイトより)

歯を動かすために透明なマウスピースを装着するのがこの治療の方法で、食事や歯磨きの際に取り外すことができるため、生活への影響が最小限に抑えられます。

2.歯の移動メカニズム

歯の移動メカニズム

歯は歯冠と歯根から成り、歯根膜が歯根を取り巻いています。矯正治療では、歯冠に圧力を加えることで歯根膜に作用し、歯を移動させます。
圧力がかかると、歯根膜の一方が伸びて厚くなり、もう一方が収縮して薄くなります。厚くなった側では新しい骨が形成され、薄くなった側では骨を溶かす細胞が活性化します。

この自然な反応を利用し、矯正治療ではワイヤーやインビザラインを使って徐々に歯を適切な位置に導きます。これは外から見ると強制的な移動のように見えるかもしれませんが、実際には歯の自然な働きを利用しています。

3.インビザラインを使った
歯の移動メカニズム

インビザラインは、歯と歯茎を包むマウスピース型の矯正装置で歯を移動させる手法です。従来のワイヤーとブラケットを使った矯正と異なり、目立たない特長があります。

インビザライン矯正は、口腔内のスキャンから始まります。
このスキャンによって得られた歯並びや噛み合わせのデータを基に、個々の口腔内の状況に合わせたカスタムメイドのマウスピースが作られます。

「アライナー」と呼ばれるこれらのマウスピースは、元の歯並びからわずかにずらして作成されます。 そのため装着すると、ずれにより歯に圧力がかかることで歯が移動するのがインビザラインの原理です。

一般に、このマウスピースは約1~2週間ごとに新しいものと交換されます。各マウスピースで、歯は約0.25mm動きます。
微細な力で徐々に歯を動かすため、インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みや不快感が少ないと感じる人が多いのも特徴です。

補足:ゴムかけ

歯の移動メカニズム

インビザライン治療において、歯のかみ合わせを改善するために「ゴムかけ」という手法が使用されることがあります。

この手法は、マウスピースの圧力と組み合わせて、ゴムを用いて歯に力を加え、矯正効果を高めます。
ゴムには種類や太さがあり、太いゴムほど強い効果が期待できますが、使用方法や期間は患者の歯の状態に応じて異なり、歯科医師の指導のもとで正しく行う必要があります。

インビザラインを含む多くの歯列矯正治療で採用されていますが、治療の必要性や効果は個々の状況によります。

患者様自身がゴムを装着する必要があり、不正確な装着は治療期間の延長や計画通りの結果が得られないリスクを伴います。

4.対応できる症例

下の顎が出ている「受け口」

受け口になる主な原因
  • 遺伝的な原因
  • 舌や唇の筋肉の癖
弊害
  • 成長すると治しにくい
  • うまくかめない
  • 発音障害

前歯がうまく閉じない「開咬(かいこう)」

開咬になる主な原因
  • 指しゃぶりを長くしていた
  • 口呼吸や、舌で歯を押す癖がある
弊害
  • 奥歯を失いやすい
  • 口の中が乾燥する(ドライマウス)

うまく噛み合わない「交叉咬合(こうさこうごう)」

交叉咬合になる主な原因
  • 顎の成長がアンバランス
  • ほおづえや、片顎のみの咀嚼
弊害
  • 噛みにくい
  • 顔がゆがむ
  • 肩こり、頭痛が起こりやすい

歯がでこぼこ「叢生(そうせい)」

叢生になる主な原因
  • 顎の成長が十分でない
  • 指しゃぶりや、口周辺の筋肉の癖
弊害
  • 虫歯になり易い
  • 歯周病になり易い
  • 口臭の原因になり易い

歯の隙間が目立つ「すきっ歯」

すきっ歯になる主な原因
  • 元々歯の本数が少ない
  • 片顎に力が入る姿勢を続けている
弊害
  • 発音障害
  • 食べ物が詰まりやすくなってしまい、歯周病が進行しやすい

歯が前に飛び出ている「出っ歯」

出っ歯になる主な原因
  • 指しゃぶりを長くしていた
  • 舌で前歯を押す癖がある
弊害
  • 口が閉じられないため、口の中が乾燥してドライマウスになる。

※上記にあてはまっても、インビザライン矯正では対応できないこともあります。
 実際に適用できるかは、矯正相談の際にご質問ください。

5.治療の流れ

STEP1 矯正相談

患者様のお悩みや理想の歯並びについてお話を伺い、矯正医による視診を行います。
インビザラインが適用できるか等、気になることについて何でもお尋ねください。

歯の移動メカニズム

STEP2 検査

治療の準備の為にしっかり検査いたします。噛み合わせや歯並びの撮影、レントゲン撮影、セファロ検査(3Dでの診断が可能)、歯の型取りなどを行います。

歯の移動メカニズム

STEP3 診断と説明

検査結果をお伝えし、治療方針、期間、料金、同意書のご説明をします。同意後はアイテロでの型取りを行います。

歯の移動メカニズム

STEP4 治療開始

アライナー(透明なマウスピース)をお渡し後、治療開始となります。一定期間ごとにご来院いただき、矯正医が経過観察を行います。

歯の移動メカニズム

STEP5 治療終了

治療が終了したら、歯並びが元に戻らないように、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して頂きます。その後、数カ月ごとに矯正医が経過観察を行います。

歯の移動メカニズム

6.治療期間

インビザラインを用いた歯の矯正期間は、個々によって異なりますが、大体2年から3年程度を見込んでいます。
このマウスピース型矯正は、アライナー1枚につき歯を0.25mm程度しか移動させられないため、治療期間が長引くことがあります。

さらに、インビザラインによる矯正で歯がある程度移動した後は、歯の位置を安定させるための「保定期間」へと進みます。
この段階では、矯正にかかる時間は約1年から2年、その後の保定期間はおよそ1年が目安とされています。

7.プラン、種類

インビザライン・コンプリヘンシブ
(アライナー無制限)

「インビザライン・コンプリヘンシブ」(別名:旧インビザライン・フル)は、最もポピュラーな選択肢です。
アライナーの数に制限がない(通常は50枚以下で治療が完了する)のが特徴で、幅広い症例に対応しており、28本の歯全てを調整できます。

※すべての症例に適応するわけではありません。

インビザライン・ライト
(最大14枚のアライナー)

インビザライン・ライト」は、軽度の歯並びの不正を対象としたプランです。
この14枚のアライナーによる治療は、約7カ月で完了する症例に適しています。こちらも28本の全ての歯の調整が可能です。

インビザライン・エクスプレス
(最大7枚のアライナー)

「インビザライン・エクスプレス」は、インビザライン・ライトよりも更に軽い症例をターゲットにしたプランです。
主に前歯の隙間やわずかなズレの矯正、歯並びの後戻り防止が目的です。7枚のアライナーによる治療は、約3~4ヶ月で完了する症例に適しています。

インビザライン・ティーン

成長途中の16歳以下の若者も、インビザラインによるマウスピース矯正を受けられます。
11歳から16歳程度の子供に適した「インビザライン・ティーン」は、乳歯が全て抜けた子供に適用でき、他人の目を気にすることなく矯正治療を受けられる利点があります。

インビザライン・ファースト

「インビザライン・ファースト」は、小児向けのマウスピース矯正です。
永久歯が生えるスペースを広げると共に、歯並びを整えることができます。従来は顎の拡大と歯の整列を別々に行っていましたが、「インビザライン・ファースト」ではこれらを同時に行うことができ、効率的な治療が可能です。

インビザライン・GO

「インビザライン・GO」は、前歯の歯並びやかみ合わせの矯正など、治療範囲を限定して行うマウスピース矯正です。

※治療計画やお口の状況によって、歯科医師が選ぶ製品が変わることがあります。詳細については、歯科医院に直接ご確認ください。

8.費用

インビザラインによる歯列矯正では、先に述べたプランの中から、患者様一人ひとりの口腔内環境に合わせたものを選びます。症状によって費用は変わってくるため、インビザラインの平均的な矯正費用は、約500,000円から1,200,000円の範囲内であると言えます。
成人後に矯正治療を開始する場合、成長期の顎の骨を活用することができないため、必要となるマウスピースの数は比較的多くなります。

その結果、7枚から14枚のマウスピースでは、望む効果を得るのが困難になり、より多くのアライナーが必要になることが多いです。
以上の理由から、大人のインビザライン矯正にかかる平均的な費用は、500,000円から1,200,000円と見積もられます。

※医院や症例ごとに費用は変動しますので、ご承知おきください。

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9.よくある質問

ワイヤー矯正とどっちが良いの?
インビザライン矯正は、透明で目立たない装置を使用し、取り外しが可能で、痛みも少ないことから近年注目されています。
これに対し、ワイヤー矯正は世界的に広く用いられており、様々な歯並びの問題に対応し、大幅な歯の移動も可能です。
インビザライン矯正ができない人もいるって本当?
インビザライン治療を受けたいと思っていても、症例によっては適用できない場合もあります。
その場合、ワイヤーブラケットでの矯正治療をお勧めしています。ワイヤーでの矯正になったとしても治療に進むかどうかは、歯科医師と十分に話し合って決定してください。
ワイヤー矯正を選ばれた方は、実際にどのような装置が使われるのか、カウンセリングの際にご確認ください。
矯正は早いうちにやったほうがいい?
たとえ歯磨きを入念に行い、食生活に配慮しても、歯並びが悪いと虫歯になるリスクは高まります。 また、虫歯に留まらず、歯周病や顎関節症の発症リスクも高まります。
これらの病気は一度重症化してしまうと、元の健康な状態に戻すのはかなり難しいとされています。
このようなリスクを踏まえると、早期に矯正治療を受けることは大きなメリットがあると言えます。
歯を抜かずに矯正できる?
歯の並びは個々の症例によって異なり、場合によっては抜歯せずに矯正治療を行うことも可能ですし、抜歯するかしないかを選択できることもあります。
選択によって、口元や横顔の見た目に影響が出ることがありますので、注意が必要です。
抜歯の利点と欠点をしっかり理解し、ご自身の希望に合わせた治療計画を歯科医師と共に考え、決定することが大切です。
アライナー(マウスピース)を着用すると、喋りづらい?
アライナー(マウスピース)を使う場合、裏側のワイヤー矯正ほどではないにせよ、話すのが少し難しく感じる人もいるようです。
しかし、多くの方は最初の数日で慣れることが多いです。発音が相手に聞き取れないほど困難になることは、ほぼありません。
虫歯や歯周病でも矯正はできる?
矯正治療を始める前に見つかった深刻な虫歯は、矯正治療に先立って治療する必要があります。
治療中の虫歯悪化は治療計画の変更や期間の延長を招く可能性があるため、虫歯治療が完了するまで矯正治療は開始しません。 また、小さな虫歯は簡単に治療できますが、大きな虫歯の場合はより複雑な処置が必要です。歯周病がある場合も、先に治療することが推奨されます。
矯正中は虫歯になりやすいって本当?
インビザラインは、従来のワイヤー式の矯正装置(マルチブラケット装置)と比べて、歯を磨きやすいです。 このアライナー(マウスピース)は取り外しが可能で、そのため歯磨きやフロス使用が簡単になり、口腔内を清潔に保ちやすくなります。結果として、虫歯や歯周病のリスクが低減されます。
食事制限はある?
ワイヤー矯正の場合、装置が緩んだり外れたりするリスクを避けるため、硬い食べ物や粘りのあるものを控える必要があります。
しかし、インビザラインの場合は、装置を外して食事をすることが可能なので、食事制限を気にせずに好きなものを楽しめます。
ワイヤー矯正は食事中の痛みも強いと聞いたが、インビザラインも痛い?
実際の患者さまのお声として、アライナーを変えてすぐはある程度の痛みは伴うが、慣れてくるといつも通りの食事ができるとおっしゃる方が多いです。
また、ワイヤー矯正を経験した患者さまの中には、柔らかい豆腐やゼリーといった柔らかいものしか食べられないとおっしゃられる方もいらっしゃいます。
そのため、インビザライン矯正では、食事時の痛み自体はあるものの、程度は比較的軽いと言えます。
アライナー(マウスピース)をはめたまま飲食できる?
アライナーを装着した状態で水を飲むことは問題ありません。 しかし、糖分を含むジュースなどを飲む際はアライナーを外すことをお勧めします。
なぜなら、糖分がアライナー内に留まり、虫歯のリスクを高める可能性があるからです。 また、お茶やコーヒーを飲む時もアライナーを外すことが望ましいです。これらの飲み物は、アライナーや歯に着色を引き起こす可能性があります。
食事をする際は、アライナーの取り外しが絶対に必要です。食後は歯を磨き、フロスで歯間の汚れを除去した後に、アライナーを再び装着してください。

終わりに

以上、インビザライン矯正の概要を簡単にご説明しました。
矯正治療を始めてから後悔することがないように、この記事がインビザライン矯正を選択する際の参考となれば嬉しいです!

さくら会でもインビザラインを提供しております。 ご関心がある方は、無料の矯正相談に是非お申し込みください🌸

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