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奥歯のインプラントで噛み合わせを改善!治療法や費用のポイントまとめ

奥歯

奥歯のインプラントは、失った歯を補うだけでなく、噛み合わせの改善にも大きく貢献します。特に奥歯は日常生活において最も多くの力を受ける部分であり、欠けたり抜けたりすると、食事の際の不便さだけでなく、顎のずれや他の歯への負担が増す可能性があります。

インプラントを用いた治療は、しっかりとした噛み合わせを回復させるだけでなく、自然な見た目や耐久性も兼ね備えています。従来のブリッジや部分入れ歯と異なり、インプラントは隣接する健康な歯を削る必要がないため、周囲の歯にも優しい治療法といえます。また、インプラントは顎の骨に直接埋め込まれるため、しっかりと固定され、長期間にわたって安定した状態を維持できる点も魅力です。

ただし、インプラント治療には個々の骨の状態や健康状態が大きく影響するため、事前の診断と適切な治療計画が重要です。噛み合わせの問題を解消し、快適な生活を取り戻すために、インプラント治療の選択肢を検討する価値は十分にあります。

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目次

奥歯インプラントのメリット

噛み合わせの改善

奥歯のインプラントは、失った歯を補うための優れた選択肢であり、その最大のメリットの一つが噛み合わせの改善です。奥歯は日常的に食べ物をしっかりと噛み砕く役割を担っており、この部分に問題が生じると、食事の際の不便さや他の歯や顎に悪影響を及ぼす可能性があります。インプラントによって奥歯を補うことで、噛み合わせのバランスが回復し、全体的な口腔機能が向上します。

奥歯の欠損がある状態では、食事をする際に前歯や他の残存歯に過度な負担がかかります。これにより、他の歯が摩耗したり、噛み合わせが不均衡になることがあります。インプラントを使って奥歯を補うことで、噛み合わせのバランスが改善され、食べ物を効率的に噛むことができるようになります。また、正しい噛み合わせが保たれることで、顎の関節にも負担がかかりにくくなり、顎関節症の予防にもつながるとされています。

次に、インプラントは隣接する歯に依存しない独立した治療法であるため、ブリッジや義歯と比較して他の歯に負担をかけません。例えば、従来のブリッジ治療では、隣の健康な歯を削って支えとする必要がありました。しかし、インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、周囲の歯を削る必要がなく、健康な歯をそのまま残すことができます。これにより、噛み合わせ全体のバランスを自然な状態に保つことができるのです。

奥歯のインプラントは審美性にも優れています。特に、笑ったり話したりする際に奥歯が見える場合、自然な見た目が求められます。インプラントは天然歯と同じように見えるため、外見上の違和感が少なく、自然な噛み合わせと美しさを両立させることが可能です。これにより、自信を持って食事や会話を楽しむことができます。

インプラントが奥歯の噛み合わせに与える影響は、口腔全体の健康にも密接に関係しています。例えば、噛み合わせが不均衡な状態が長期間続くと、他の歯が次第に傾いてきたり、歯並び全体が崩れるリスクが高まります。インプラントを適切に入れることで、こうした問題を未然に防ぎ、全体的な口腔の健康を維持することができます。

ただし、奥歯のインプラント治療には十分な事前準備が必要です。特に、インプラントを支えるための顎の骨の状態が重要であり、骨の量が不足している場合には、骨移植やサイナスリフトなどの補助的な治療が必要になることもあります。また、インプラント治療後には定期的なメンテナンスが欠かせません。しっかりとしたケアを行うことで、長期にわたりインプラントを良好な状態で維持することが可能です。

健康な歯への影響を最小限に抑える

インプラント治療の大きな利点の一つは、健康な歯への影響を最小限に抑えることができる点です。歯を失った場合、その空いたスペースを補うために選ばれる治療法として、ブリッジや義歯がありますが、これらの治療法は他の健康な歯に影響を与える可能性があります。ブリッジ治療の場合、失った歯の両側にある健康な歯を削って支台として利用し、その上に人工歯を固定します。これにより、健康な歯を削ることで歯の強度が弱くなり、将来的に問題が生じるリスクがあります。また、義歯の場合は、隣接する歯に負荷がかかり、歯茎にも影響を与えることがあります。

これに対して、インプラントは顎の骨に直接固定されるため、隣接する健康な歯を削る必要がありません。インプラントは独立した構造を持っているため、他の歯に依存せずに機能します。そのため、周囲の歯への影響がほとんどなく、自然な形で失われた歯を補うことができます。これがインプラント治療の大きな魅力の一つであり、特に健康な歯を守りたいという人にとっては非常に有効な選択肢となります。

また、インプラントは歯茎にも優しい治療法です。義歯などの代替治療は、歯茎に負担をかけることがあり、長期間使用することで歯茎が痩せてしまうことがあります。インプラントは顎の骨に固定されるため、歯茎にかかる圧力を最小限に抑え、健康な歯茎を保つことができます。また、顎の骨に直接埋め込まれることで、噛む力が適切に伝わり、骨の維持にもつながります。これにより、顎の骨が痩せることを防ぎ、長期的な口腔の健康をサポートします。

インプラントは失われた歯を補うだけでなく、隣接する歯の位置を安定させる効果もあります。歯を失うと、その隣の歯が徐々に傾いてしまうことがあります。この傾きが進むと、噛み合わせ全体に影響を与え、さらなる歯の問題を引き起こす可能性があります。インプラントを適切に装着することで、隣の歯をしっかりと支え、歯並び全体の安定を保つことができるのです。

インプラントが健康な歯に与える影響を最小限に抑える理由の一つは、材料や技術の進化です。インプラントに使用されるチタンなどの生体親和性の高い素材は、体内に自然に馴染み、骨としっかり結合する性質を持っています。これにより、他の歯や周囲の組織に対しても負担をかけずに長期間にわたり機能を維持することができます。

ただし、インプラント治療を成功させるためには、患者の骨の状態や口腔内の環境が非常に重要です。健康な歯への影響を最小限に抑えるためにも、事前の診断と治療計画が欠かせません。顎の骨が十分でない場合には、骨移植やサイナスリフトなどの補助的な治療が必要になることもありますが、これらの治療を適切に行うことで、インプラントが長期的に安定し、他の歯や口腔の健康を守ることができます。

長期間使用可能

インプラントは、一度埋め込まれると他の治療法と比べて修正が少なく、定期的なメンテナンスを続ければ長期間にわたり使用できます。例えば、ブリッジや入れ歯は経年劣化や隣接する歯の状態の変化によって、数年ごとに調整や交換が必要となることがありますが、インプラントはそうした手間が比較的少ない点が優れています。適切な口腔ケアを行うことで、インプラントは10年以上使用できるケースも珍しくありません。実際に、長期間問題なく使用できた事例も多く報告されています。

ただし、インプラントを長く使用するためには、定期的な歯科医院でのチェックやクリーニングが不可欠です。天然歯と同様に、インプラント周囲の歯茎や骨が健康であることが、長期間の使用を支える鍵となります。特にインプラント周囲炎と呼ばれる炎症を予防することが重要です。これは、インプラントを支える周囲の組織が炎症を起こし、放置すると最悪の場合インプラントの脱落に至るリスクもあるため、日常的な歯磨きとフロス、そして定期的な専門的なケアが求められます。

インプラントの寿命が長い理由は、その構造にあります。チタン製のインプラント体は非常に耐久性が高く、摩耗や腐食に強い性質を持っています。これにより、インプラントは長期間にわたって安定した状態を保つことができます。さらに、インプラントの上に装着される人工歯も、セラミックやジルコニアといった高品質な素材で作られているため、見た目が変わることなく長持ちします。人工歯の部分は経年によって劣化することがあるため、場合によっては数年ごとに交換が必要になることもありますが、インプラント自体は顎の骨としっかり結合しているため、その土台が損なわれることはほとんどありません。

奥歯インプラントが適している人とは?

骨量が十分にある人

奥歯にインプラントを入れる際に最も重要な要素の一つが、顎の骨の量です。インプラントは、顎の骨にしっかりと埋め込まれることで安定し、長期間にわたって機能します。そのため、インプラント治療を受けるためには、十分な骨量が必要です。特に奥歯は噛む力が強くかかる部分であるため、顎の骨がしっかりしていることが、成功のカギとなります。骨量が不足している場合、インプラントが十分に固定されず、結果的に失敗するリスクが高まるため、事前の診断が非常に重要です。

インプラントが適している人の条件として、まず第一に骨量が十分にあることが挙げられます。インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、その土台となる骨が強固でなければなりません。特に奥歯の場合、噛む力が大きく、インプラントにかかる負荷も大きいため、骨の質と量が求められます。年齢や歯を失った期間によって骨が痩せてしまうことがありますが、そうした場合には事前に骨量を増やす治療が必要になることがあります。

骨量が不足している場合には、骨移植やサイナスリフトといった補助的な処置が検討されます。これらの治療によって、顎の骨を強化し、インプラントを支えるための十分な土台を作ることが可能です。骨移植は、患者自身の骨や人工骨を使用して骨を増やす方法であり、サイナスリフトは上顎の骨が不足している場合に行う手術です。これらの処置を行うことで、骨量が十分でない場合でもインプラント治療が可能になるケースがあります。

また、骨量が十分であることに加えて、顎の骨の質も重要です。骨の密度が低い場合、インプラントがしっかりと固定されにくくなるため、治療の成功率が低下することがあります。一般的に、骨が健康である若い年齢層はインプラント治療に適していますが、年齢に関係なく骨量と質が保たれている人であれば、インプラント治療が可能です。定期的な歯科検診やレントゲン撮影によって、骨の状態を確認し、治療の適性を判断することが求められます。

インプラント治療を成功させるためには、適切な治療計画と顎の骨の状態が重要な要素となります。骨量が十分にある人は、インプラントが安定しやすく、長期間にわたって快適に使用できる可能性が高まります。逆に骨量が不足している場合でも、補助的な処置を行うことでインプラント治療が可能になることが多いです。したがって、事前にしっかりとした診断を受け、適切な治療法を選ぶことが成功への第一歩となります。

持病がない方

インプラント治療は、失った歯を補うための優れた方法ですが、治療を受けるためにはいくつかの条件があります。その一つが、持病がないことです。持病がある場合、特に全身の健康状態に影響を及ぼす病気を抱えている人は、インプラント手術を受ける際に注意が必要です。持病を持つ患者の場合、手術後の回復が遅れたり、インプラントが安定しないことがあるため、治療に適しているかどうかを慎重に判断する必要があります。

糖尿病はインプラント治療に影響を与える代表的な持病の一つです。糖尿病患者は、傷の治りが遅く、感染のリスクが高まる傾向があります。これは、インプラントを埋め込んだ後の回復過程において問題を引き起こす可能性があり、インプラントが安定しにくくなることがあります。そのため、糖尿病の管理が不十分な状態では、インプラント手術を避けることが一般的です。ただし、血糖値が安定している場合には、医師の指導のもとでインプラント治療が可能になることもあります。

心疾患や高血圧などの循環器系の持病を持つ患者も、インプラント手術に際してリスクが高まることがあります。手術中や手術後に血圧のコントロールが難しくなることがあり、これが原因で合併症が起こる可能性があります。また、心臓疾患の治療で血液をサラサラにする薬を服用している場合、手術中の出血リスクが高くなることがあります。そのため、心疾患や高血圧を持つ患者は、事前に担当の医師と歯科医の両方と十分に相談し、手術に伴うリスクを正確に理解することが重要です。

また、骨粗しょう症もインプラント治療に影響を与える持病の一つです。骨粗しょう症の患者は、骨の密度が低いため、インプラントを埋め込むための十分な骨の強度が確保できないことがあります。また、骨粗しょう症の治療で使用される薬が、インプラントの成功率に影響を与えることが報告されています。そのため、骨粗しょう症の患者がインプラント治療を受ける場合、事前に骨の状態をしっかりと評価し、適切な治療計画を立てることが求められます。

免疫系の病気も、インプラント治療の適応に大きく影響します。免疫系が正常に機能していない場合、手術後の感染リスクが高まり、傷の治りも遅れることが多くなります。これにより、インプラントが十分に骨と結合しないことがあり、手術の成功率が低下する可能性があります。免疫系の疾患を持つ患者は、インプラント治療が適しているかどうかを慎重に判断する必要があります。

持病を抱えている場合、服用している薬がインプラント治療に影響を与えることもあります。抗凝固薬や免疫抑制剤などは、手術中の出血リスクや感染リスクを高める可能性があるため、こうした薬を服用している患者は、事前に歯科医と薬の影響について話し合うことが重要です。

奥歯インプラントの治療ステップ

カウンセリングと診断

奥歯のインプラント治療を開始するためには、まずカウンセリングと診断が重要なステップとなります。この段階では、患者の口腔内の状態や全身の健康状態を正確に把握し、治療が適切かどうかを判断します。インプラントは長期間使用できる治療法ですが、成功するためには初期の診断と計画が非常に重要です。特に、奥歯は噛む力が強いため、より慎重な診断が求められます。

最初のカウンセリングでは、患者の希望や不安、インプラントに関する疑問点を詳しく話し合います。この段階で、インプラントが最適な治療法かどうかを確認し、治療にかかる時間や費用、手術のリスクなどについても説明されます。また、患者のライフスタイルや健康状態を考慮し、インプラントが長期的に機能するかどうかを判断することが目的です。

診断では、口腔内の状態を詳細に確認するために、レントゲンやCTスキャンが行われます。これにより、顎の骨の厚さや形状、骨量を正確に把握し、インプラントを埋め込むために必要な骨の状態が適切であるかどうかを確認します。特に、奥歯のインプラントは他の部分よりも骨の強度が重要であるため、CTスキャンを用いて立体的に骨の状態を評価することが一般的です。この検査結果を基に、インプラントのサイズや位置、手術の計画が立てられます。

診断の段階では、患者が手術に対してどの程度の準備ができているかも確認されます。例えば、歯周病がある場合には、まずその治療を優先する必要があり、また喫煙習慣がある場合には、禁煙を推奨することが多いです。これは、歯周病や喫煙がインプラントの成功率を下げる要因とされているためです。こうした事前の治療や生活習慣の見直しも、インプラント治療の成功にとって非常に重要です。

インプラントの治療計画では、術後のケアやメンテナンスについても話し合います。インプラントは手術後も定期的なメンテナンスが必要となるため、その重要性を患者に理解してもらうことが大切です。これにより、治療が完了した後も長期的に良好な状態を保つことが可能になります。

カウンセリングと診断

奥歯のインプラント治療を開始するためには、まずカウンセリングと診断が重要なステップとなります。この段階では、患者の口腔内の状態や全身の健康状態を正確に把握し、治療が適切かどうかを判断します。インプラントは長期間使用できる治療法ですが、成功するためには初期の診断と計画が非常に重要です。特に、奥歯は噛む力が強いため、より慎重な診断が求められます。

最初のカウンセリングでは、患者の希望や不安、インプラントに関する疑問点を詳しく話し合います。この段階で、インプラントが最適な治療法かどうかを確認し、治療にかかる時間や費用、手術のリスクなどについても説明されます。また、患者のライフスタイルや健康状態を考慮し、インプラントが長期的に機能するかどうかを判断することが目的です。

診断では、口腔内の状態を詳細に確認するために、レントゲンやCTスキャンが行われます。これにより、顎の骨の厚さや形状、骨量を正確に把握し、インプラントを埋め込むために必要な骨の状態が適切であるかどうかを確認します。特に、奥歯のインプラントは他の部分よりも骨の強度が重要であるため、CTスキャンを用いて立体的に骨の状態を評価することが一般的です。この検査結果を基に、インプラントのサイズや位置、手術の計画が立てられます。

診断の段階では、患者が手術に対してどの程度の準備ができているかも確認されます。例えば、歯周病がある場合には、まずその治療を優先する必要があり、また喫煙習慣がある場合には、禁煙を推奨することが多いです。これは、歯周病や喫煙がインプラントの成功率を下げる要因とされているためです。こうした事前の治療や生活習慣の見直しも、インプラント治療の成功にとって非常に重要です。

インプラントの治療計画では、術後のケアやメンテナンスについても話し合います。インプラントは手術後も定期的なメンテナンスが必要となるため、その重要性を患者に理解してもらうことが大切です。これにより、治療が完了した後も長期的に良好な状態を保つことが可能になります。

手術とインプラント装着

インプラント治療における手術とインプラント装着のステップは、治療の成功において最も重要な部分です。手術は、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込むプロセスであり、正確な計画と技術が必要です。この手術は通常、局所麻酔を用いて行われ、痛みを最小限に抑えるための措置が取られます。

手術の際、まず歯茎を切開し、顎の骨が露出します。その後、インプラントを埋め込むための穴を骨に開けます。この穴の大きさや深さは、事前に行われたCTスキャンや診断に基づいて正確に計画されます。インプラント体はチタンなどの生体親和性の高い素材で作られており、骨としっかり結合する性質があります。インプラントが正しい位置に埋め込まれたら、切開した歯茎を縫合して手術が完了します。

手術後、インプラントが骨と結合するまでに数か月間の治癒期間が必要です。このプロセスはオッセオインテグレーションと呼ばれ、インプラント体が顎の骨としっかり結びつき、自然な歯のような安定感を得るための重要な段階です。この治癒期間中は、インプラントが外部の力にさらされないようにするため、仮歯を装着するか、場合によっては歯がない状態を維持することがあります。

治癒が完了し、インプラントが十分に骨と結合した後、次のステップとしてアバットメント(連結部品)を装着します。これは、インプラント体と人工歯(クラウン)をつなぐ役割を果たす部品です。アバットメントをインプラント体に固定した後、人工歯を装着する準備が整います。人工歯は、見た目や機能が天然の歯とほぼ同じように設計されており、噛み合わせや歯並びとの調和が取れるように調整されます。

インプラント手術は、技術的に高度な処置ですが、適切に計画され、経験豊富な歯科医によって行われる場合、非常に高い成功率を誇ります。手術中に使用される器具や技術は常に進化しており、治療の安全性と快適さが向上しています。また、患者の状態に応じて、手術の方法が変わることもあります。例えば、骨量が十分にある場合には即時荷重といって、インプラントを埋入した当日に仮歯を装着できる場合もあります。これにより、すぐに歯の機能を回復することが可能になります。

一方で、手術後のメンテナンスも非常に重要です。インプラントが長期間安定して機能するためには、日常的な口腔ケアや歯科医での定期的なメンテナンスが欠かせません。手術後のケアを怠ると、インプラント周囲に炎症が発生し、最悪の場合インプラントが脱落することがあります。そのため、手術後の経過をしっかりと管理し、定期的に歯科医を訪れることが求められます。

治療後のメンテナンスとフォローアップ

インプラント治療が完了した後、治療を成功させるためには定期的なメンテナンスとフォローアップが欠かせません。インプラントは天然の歯と同じように、日々のケアと定期的なチェックが必要です。適切なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲に問題が生じ、せっかくの治療効果が失われてしまう可能性があるため、治療後も口腔の健康状態をしっかりと維持することが求められます。

日常的なケアとしては、インプラント周囲の歯茎をしっかりと清掃することが最も重要です。インプラントそのものは虫歯になることはありませんが、歯茎や周囲の組織に汚れがたまると、インプラント周囲炎という炎症が発生するリスクが高まります。これは、歯周病に似た状態で、悪化するとインプラントが骨と結合している部分が侵され、インプラントが脱落することもあります。歯ブラシやフロス、専用のインプラントケア用具を使い、毎日の口腔ケアを徹底することが大切です。

さらに、治療後には歯科医院での定期的なフォローアップが必要です。通常、インプラント治療後の数か月間は、経過観察のために定期的に歯科医を訪れることが推奨されます。この期間において、インプラントがしっかりと骨と結合しているか、周囲の組織に異常がないかを確認します。その後も、定期的な検診を受けることで、早期に異常を発見し、適切な処置を受けることが可能になります。特に、噛み合わせのチェックや、インプラント周囲の清掃が適切に行われているかを確認することが重要です。

インプラント周囲炎の予防や治療には、プロフェッショナルケアが不可欠です。定期的な歯科クリーニングでは、家庭でのケアでは取りきれないプラークや歯石を除去し、インプラント周囲を清潔に保つことができます。また、歯科医師や歯科衛生士から正しいケア方法の指導を受けることで、患者自身が自宅で適切なケアを継続できるようになります。

インプラントの長期的な安定には、患者自身の口腔内環境や生活習慣も大きく影響します。例えば、喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲の組織の健康を損なう原因となります。これにより、インプラントの成功率が下がり、治療後に問題が発生しやすくなるため、禁煙が推奨されることがあります。また、食生活や口腔ケアの習慣も見直すことが、インプラントを長持ちさせるための重要な要素です。

噛み合わせの調整も治療後のメンテナンスの一環です。噛み合わせがずれていると、インプラントに過度な負荷がかかり、長期的な使用に支障が出る可能性があります。定期的なフォローアップでは、噛み合わせの状態を確認し、必要に応じて微調整を行うことで、インプラントにかかる力を均等に分散させ、安定した使用を実現します。

インプラント治療後のメンテナンスとフォローアップは、治療の成功を確実にするために不可欠なプロセスです。適切なケアと定期的なチェックを続けることで、インプラントは長期間にわたり自然な見た目と機能を保ち、快適な口腔環境を維持することができます。

奥歯インプラントの費用について

費用の目安(相場)

奥歯のインプラント治療には、費用がかかることが知られていますが、その相場はさまざまな要素によって異なります。一般的には、1本あたりのインプラント治療の費用は数十万円から始まり、状況によってはさらに高額になることがあります。具体的には、インプラント本体の費用や手術費用、人工歯の装着費用などが総額に含まれます。

インプラントの費用に関して、使用されるインプラント体の素材や種類が費用に影響を与えます。インプラント体は主にチタン製で、人体との親和性が高く、長期間使用可能なことが特徴です。この素材自体の品質によって費用が変わることがあり、より高品質なインプラントを選ぶ場合、費用が高くなる傾向があります。インプラント体だけで数十万円の費用がかかることが一般的です。

次に、手術費用が加算されます。手術には、インプラントを埋め込むための準備や、手術そのものにかかる技術的な費用が含まれます。また、手術に用いられる麻酔や術後のケア、検査費用も総費用に含まれます。特に、奥歯のインプラントは噛む力が強いため、精密な診断と技術が必要となる場合が多く、これが費用に反映されることがあります。

さらに、人工歯(クラウン)の費用も重要です。インプラントに装着される人工歯は、セラミックやジルコニアといった高品質な素材で作られることが多く、その美しさと耐久性が評価されています。これらの素材は、天然の歯とほぼ同じような見た目や機能を持つため、審美性を重視する患者にとって非常に魅力的です。ただし、これらの素材は比較的高価であり、インプラント費用の中でも大きな割合を占めることがあります。

また、骨移植やサイナスリフトなどの追加治療が必要になる場合、費用がさらに高くなることがあります。骨量が不足している場合、インプラントを埋め込むために事前に骨の補強が必要となり、これには別途費用がかかります。こうした治療が必要な場合、費用は数万円から数十万円追加されることが一般的です。

奥歯のインプラント治療の相場は、1本あたりおおよそ30万円から50万円程度が一般的な範囲とされています。ただし、これはあくまで目安であり、治療を受ける場所や使用する素材、必要な追加治療によって大きく変動することがあります。費用については、事前にしっかりとカウンセリングを受け、治療計画とともに詳細を確認することが重要です。

まとめ

インプラント治療は、奥歯の機能や審美性を回復するための非常に効果的な方法です。特に、噛み合わせや見た目の自然さを重視する方にとって、インプラントは他の治療法よりも多くの利点があります。ただし、インプラントが長期間にわたって安定し、快適に使用できるためには、適切なメンテナンスと定期的なフォローアップが不可欠です。日常的な口腔ケアと定期的な歯科医院でのチェックを怠らないことで、インプラントの寿命を大幅に延ばすことが可能です。

インプラント治療は基本的に保険適用外ですが、分割払いなどの支払いプランを活用することで、費用負担を軽減しながら治療を進めることができます。また、条件次第では保険が適用される場合もあるため、治療前には詳細な説明とカウンセリングを受け、自分に最適なプランを選択することが重要です。

費用面や治療の長期的な成功を考慮し、信頼できる歯科医院での治療を選ぶことが、満足度の高いインプラント治療につながります。専門的なアドバイスをもとに、しっかりとした治療計画を立てることで、快適な生活を取り戻すことができます。

インプラントは医療法人さくら会へ

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よくある質問

インプラントの費用はどのくらいかかりますか?
一般的に、インプラント治療は一本当たり30〜50万円程度とされています。患者様のお口の状態によっては、インプラント埋入前に骨の量を増やす処置などが必要となってくるケースもあり、追加で費用がかかることもあります。
インプラントは医療費控除の対象ですか?
失った歯の機能を補うことを目的とするインプラント治療は医療費控除の対象です。医療費控除額や還付金額は、所得額や家族構成などによっても異なります。不明な点があればお近くの税務署に相談して、期間内に正しくを申請しましょう。
インプラントの治療期間はどのくらいかかりますか?
インプラント治療は、あごにインプラントがしっかり結合するまでの期間が必要となるため、一般的に治療期間は半年〜1年程度かかるとされています。
インプラントの寿命はどのくらいですか?
一般的にインプラントの平均寿命は10〜15年と言われています。より長く使っていただくためには定期的なメンテナンスが必要です。3〜4ヶ月に一度、歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。