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インプラントで後悔する7つの原因と
失敗しないための対策を徹底解説

【結論】インプラントで後悔しないための3つのポイント

インプラント治療で後悔する主な原因は、①インプラント周囲炎の発症 ②インプラント体の脱落・ぐらつき ③予想外の高額費用の3つです。
後悔しないためには、①経験豊富な歯科医院を選ぶ ②費用の総額と保証内容を事前に確認 ③治療後のメンテナンスを継続することが重要です。
適切な歯科医院選びと正しいケアを行えば、インプラントは10〜15年以上使える優れた治療法です。

後悔

インプラント治療は、歯の機能を回復し、生活の質を向上させる効果的な方法として広く認識されています。しかし、治療を受けた後に「想定していた結果と違う」と感じ、後悔するケースも少なくありません。インプラントは外科的な治療であり、十分な準備と知識がなければ、予期せぬトラブルや長期的なケアに悩むことがあります。治療を成功させるためには、事前に知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、信頼できる情報を基に冷静な判断を下すことが大切です。

インプラント治療で後悔しないために必要な知識と、失敗を防ぐための具体的な対策について解説します。専門的な見解を交えながら、一般の方にもわかりやすく、実際の体験談も参考にした内容をお届けします。

目次

インプラントで後悔する7つの原因【失敗事例】

インプラント治療を受けた後に「やらなきゃよかった」と後悔する方には、共通する原因があります。ここでは、実際に多い後悔の原因を7つご紹介します。

後悔の原因 具体的な症状 予防策
①インプラント周囲炎 歯茎の腫れ・出血・膿・脱落 毎日のケア+定期メンテナンス
②インプラントが骨に定着しない ぐらつき・脱落・やり直し 精密検査・禁煙・糖尿病管理
③神経・血管の損傷 しびれ・麻痺・大量出血 経験豊富な医師+CT検査
④上顎洞炎(副鼻腔炎) 鼻づまり・頭痛・膿 精密な術前検査・適切な術式
⑤見た目が不自然 出っ歯に見える・歯茎が下がる 審美に強い医院選び
⑥予想以上の高額費用 追加費用・保証対象外 総額の見積もり確認
⑦痛みや腫れが長引く 2週間以上続く痛み・感染 術後管理の徹底・禁煙禁酒

後悔の原因①:インプラント周囲炎の発症

インプラント治療で最も多い後悔の原因が「インプラント周囲炎」です。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎や骨に炎症が起こる病気で、歯周病のインプラント版とも言えます。

主な症状:歯茎の腫れ・出血・膿が出る・口臭・インプラントのぐらつき

進行すると、インプラントを支える骨が溶けてしまい、最悪の場合インプラントが脱落します。高額な費用と長い治療期間をかけたインプラントが脱落してしまえば、「やらなきゃよかった」と後悔するのは当然でしょう。

原因:日常的な歯磨き不足、定期メンテナンスの怠り、喫煙、糖尿病などの全身疾患

予防策:毎日の丁寧な歯磨き+3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスを継続することが重要です。

後悔の原因②:インプラントが骨に定着しない(脱落・ぐらつき)

インプラント体は、顎の骨と結合(オッセオインテグレーション)することで安定します。しかし、この結合がうまくいかないと、インプラントがぐらついたり、脱落したりしてしまいます。

原因として考えられること:

・埋入する角度や深さの計画ミス
・骨の量や質の不足
・ドリルによる骨細胞の損傷(オーバーヒート)
・喫煙習慣(喫煙者は脱落率が約2倍)
・糖尿病などの全身疾患
・歯ぎしり・食いしばり

予防策:術前のCT検査による精密な診断、禁煙、持病の管理、ナイトガードの使用などが有効です。

後悔の原因③:神経・血管の損傷(しびれ・麻痺)

特に下顎のインプラント治療では、「下歯槽神経」という太い神経が近くを通っているため、手術時に神経を傷つけてしまうリスクがあります。神経を損傷すると、下唇や顎にしびれや麻痺が残ることがあります。

また、血管を傷つけた場合は、大量出血を引き起こす可能性もあります。

予防策:CT検査で神経や血管の位置を正確に把握し、経験豊富な歯科医師に手術を依頼することが重要です。

後悔の原因④:上顎洞炎(副鼻腔炎)

上顎の奥歯にインプラントを埋入する際、「上顎洞」という空洞に近い場所を手術します。インプラントがこの上顎洞を突き抜けたり、感染を起こしたりすると、「上顎洞炎」を発症することがあります。

症状:鼻づまり、鼻水、頭痛、頬の痛み、膿が出るなど(蓄膿症に似た症状)

予防策:術前のCT検査で上顎洞の位置と骨の厚みを正確に確認し、必要に応じて「サイナスリフト」などの骨造成を行うことで予防できます。

後悔の原因⑤:見た目が不自然(出っ歯・歯茎下がり)

インプラントの審美面での失敗も、後悔の原因になります。特に前歯のインプラントでは、見た目の自然さが非常に重要です。

よくある問題:
・埋入位置や角度のずれで、出っ歯のように見える
・人工歯の色や形が周囲の歯と合わない
・歯茎が下がってインプラントの金属部分が見える

予防策:審美面に強い歯科医院を選び、治療前にシミュレーションや仮歯での確認を行うことが大切です。

後悔の原因⑥:予想以上の高額費用

インプラント治療の費用は1本あたり30〜50万円が相場ですが、「こんなに高いと思わなかった」と後悔するケースもあります。

追加費用がかかるケース:
・骨造成(骨を増やす手術):5〜30万円
・CT撮影・精密検査:1〜5万円
・仮歯の作成:1〜3万円
・メンテナンス費用:1回3,000〜1万円
・保証対象外の再治療

予防策:治療前に「総額でいくらかかるのか」「追加費用の可能性」「保証内容」を必ず確認しましょう。複数の歯科医院で見積もりを取ることも有効です。

後悔の原因⑦:痛みや腫れが長引く

通常、インプラント手術後の痛みは2〜3日で落ち着きますが、2週間以上痛みが続く場合は何らかの問題が起きている可能性があります。

考えられる原因:
・手術部位の細菌感染
・神経の損傷
・インプラント体の不適合

予防策:術後は飲酒・喫煙を控え、処方された薬を指示通りに服用し、口腔内を清潔に保つことが重要です。痛みが長引く場合は早めに歯科医院に相談してください。

インプラントを「やらなきゃよかった」と思う人の共通点

インプラント治療で後悔する人には、いくつかの共通点があります。逆に言えば、これらに当てはまらないようにすれば、後悔を避けることができます。

共通点①:事前のリサーチが不十分だった

インプラントのメリットばかりに注目し、デメリットやリスクを十分に調べなかった方は、「こんなはずじゃなかった」と後悔しやすい傾向があります。インプラントは万能ではありません。治療前にメリット・デメリットの両方を理解することが重要です。

共通点②:安さで歯科医院を選んだ

「インプラント1本○万円〜」という安さだけで歯科医院を選ぶと、トラブルに遭う確率が高まります。相場より極端に安い場合は、使用するインプラント体の品質、CT検査の省略、術後フォローの不足など、何かしらのコストカットがされている可能性があります。

共通点③:カウンセリングが不十分だった

治療前のカウンセリングで十分な説明を受けなかった、質問する機会がなかったという方も後悔しやすい傾向にあります。信頼できる歯科医院は、リスクや費用、治療期間について丁寧に説明してくれます。

共通点④:治療後のメンテナンスを怠った

インプラント治療は、埋入して終わりではありません。天然歯と同様に、いやそれ以上に、日常的なケアと定期的なメンテナンスが必要です。「治療が終わったから大丈夫」と思って放置すると、インプラント周囲炎などのトラブルにつながります。

共通点⑤:喫煙を続けた

喫煙者はインプラントの脱落率が非喫煙者の約2倍というデータがあります。喫煙は口腔内の血流を悪化させ、傷の治りを遅くし、感染リスクを高めます。インプラント治療を受けるなら、禁煙することを強くおすすめします。

後悔しないための歯科医院の選び方【5つのチェックポイント】

インプラント治療の成功は、歯科医院選びにかかっていると言っても過言ではありません。後悔しないために、以下の5つのポイントを確認しましょう。

✓ 歯科医院選びの5つのチェックポイント

インプラント治療の実績が豊富か(年間症例数・経験年数)

CT検査などの精密検査を行っているか

カウンセリングが丁寧か(リスク・費用の説明があるか)

使用するインプラントのメーカー・種類を説明してくれるか

保証制度・アフターフォロー体制が整っているか

ポイント①:インプラント治療の実績を確認する

インプラント治療は高度な技術を要する外科手術です。経験の浅い歯科医師による治療は、トラブルのリスクが高まります。年間の症例数や、歯科医師のインプラント治療の経験年数を確認しましょう。また、過去の症例写真を見せてもらうのも有効です。

ポイント②:CT検査を行っているか確認する

インプラント治療では、顎の骨の状態、神経や血管の位置を正確に把握する必要があります。そのためにはCT検査が不可欠です。レントゲン(2D)だけでは不十分なので、必ずCT(3D)検査を行っている歯科医院を選びましょう。

ポイント③:カウンセリングの質を確認する

信頼できる歯科医院は、治療のメリットだけでなく、リスクやデメリット、費用についても丁寧に説明してくれます。質問に対してきちんと答えてくれるか、不安を解消してくれるかを確認しましょう。「すぐに契約を迫る」「リスクの説明がない」という医院は避けた方が無難です。

ポイント④:使用するインプラントの品質を確認する

インプラントのメーカーや種類は様々です。世界的に実績のあるメーカー(ストローマン、ノーベルバイオケアなど)のインプラントを使用しているか確認しましょう。安価なインプラントは、長期的な安定性に不安がある場合があります。

ポイント⑤:保証制度を確認する

万が一のトラブルに備えて、保証制度があるかどうかを確認しましょう。一般的に、インプラント体は5〜10年、人工歯(上部構造)は3〜5年の保証がつくことが多いです。保証の適用条件(定期メンテナンスを受けていることなど)も確認しておくと安心です。

治療前に確認すべき費用と保証のこと

インプラント治療は高額な治療です。後悔しないために、費用と保証について事前にしっかり確認しておきましょう。

インプラント費用の相場

項目 費用相場
インプラント1本(総額) 30〜50万円
検査・診断料 1〜5万円
インプラント体 10〜20万円
アバットメント 3〜5万円
人工歯(上部構造) 5〜15万円
骨造成(必要な場合) 5〜30万円(追加)

見積もりで確認すべきこと

治療前に必ず見積もりを取り、以下の点を確認しましょう。

総額でいくらかかるのか(検査、手術、人工歯、すべて込みの金額)
追加費用が発生する可能性(骨造成、仮歯、メンテナンスなど)
支払い方法(分割払い、デンタルローン、クレジットカードなど)
医療費控除の対象になるか(インプラントは医療費控除の対象です)

保証制度の確認

インプラント治療では、万が一のトラブルに備えて保証制度を設けている歯科医院が多いです。以下の点を確認しましょう。

保証期間:インプラント体5〜10年、人工歯3〜5年が一般的
保証の適用条件:定期メンテナンスを受けていることが条件の場合が多い
保証の範囲:どこまで無料で再治療してもらえるか

インプラントを長持ちさせるメンテナンス

インプラントを長持ちさせ、後悔しないためには、治療後のメンテナンスが非常に重要です。

毎日のセルフケア

インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎(歯周病のような状態)になるリスクがあります。毎日のセルフケアを丁寧に行いましょう。

必要なケア:
・歯ブラシによる丁寧なブラッシング(1日2〜3回)
・デンタルフロス・歯間ブラシでの清掃
・洗口液(マウスウォッシュ)の使用

特にインプラントと歯茎の境目、インプラントと隣の歯の間はプラークがたまりやすいので、重点的にケアしましょう。

定期メンテナンス(3〜4ヶ月に1回)

セルフケアだけでは取り除けない汚れがあるため、3〜4ヶ月に1回は歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。

メンテナンスの内容:
・インプラント周囲のチェック(炎症・ぐらつきの有無)
・専用器具による歯石・プラークの除去
・噛み合わせのチェック・調整
・レントゲンによる骨の状態確認(年1回程度)

メンテナンス費用の目安:1回3,000〜10,000円程度

定期メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎のリスクが高まり、保証の対象外になることもあります。

インプラントの寿命は?

適切なケアとメンテナンスを続ければ、インプラントは10〜15年以上使うことができます。中には20年以上使っている方もいます。

ただし、人工歯(上部構造)は摩耗するため、10年程度で交換が必要になることがあります。

インプラントのメリット・デメリット比較

インプラント治療を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

◎ インプラントのメリット

✔ 天然歯と同様の見た目・噛み心地

✔ 周囲の健康な歯を削らない

✔ 顎の骨が痩せるのを防ぐ

✔ 入れ歯のような違和感がない

✔ 適切なケアで10〜15年以上使える

✕ インプラントのデメリット

✕ 外科手術が必要

✕ 治療期間が長い(3ヶ月〜1年)

✕ 費用が高額(1本30〜50万円)

✕ 定期的なメンテナンスが必要

✕ 持病によっては治療できない場合がある

入れ歯・ブリッジとの比較

項目 インプラント ブリッジ 入れ歯
噛む力 ◎ 天然歯と同等 ○ やや劣る △ かなり劣る
見た目 ◎ 自然 ○ 自然 △ 金属が見える場合あり
周囲の歯への影響 ◎ なし △ 削る必要あり △ 負担がかかる
治療期間 △ 3ヶ月〜1年 ○ 1〜2週間 ◎ 1週間程度
費用 △ 30〜50万円/本 ○ 保険適用可 ◎ 保険適用可
寿命 ◎ 10〜15年以上 ○ 7〜10年 △ 4〜5年

まとめ|後悔しないインプラント治療のために

インプラント治療で後悔しないためのポイントをまとめます。

✓ 後悔しないための5つのポイント

1. 事前にメリット・デメリット・リスクをしっかり理解する

2. 経験豊富で信頼できる歯科医院を選ぶ(安さだけで選ばない)

3. 費用の総額と保証内容を事前に確認する

4. 治療後は毎日のセルフケアと定期メンテナンスを継続する

5. 喫煙者は禁煙する

インプラント治療は、適切な歯科医院選びと正しいケアを行えば、10〜15年以上使える優れた治療法です。「やらなきゃよかった」と後悔しないためには、治療前の準備と治療後のメンテナンスが非常に重要です。

不安な点や疑問がある方は、ぜひ当院にご相談ください。丁寧なカウンセリングで、あなたに最適な治療法をご提案いたします。

免責事項:この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。 インプラント治療の適応やリスクは患者様によって異なります。 治療をご検討の方は、必ず歯科医師にご相談ください。

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よくある質問

インプラント治療で後悔する人はどのくらいいますか?
インプラント治療の成功率は95%以上と非常に高いです。ただし、メンテナンス不足や喫煙などにより、インプラント周囲炎を発症したり、脱落したりして後悔するケースもあります。適切な歯科医院選びとケアを行えば、後悔するリスクは低くなります。
インプラントが脱落することはありますか?
適切なケアを怠ったり、インプラント周囲炎が進行したりすると、脱落するリスクがあります。喫煙者は脱落率が約2倍になるというデータもあります。定期メンテナンスと禁煙が重要です。
インプラント治療で失敗しないためにはどうすればいいですか?
経験豊富な歯科医院を選ぶことが最も重要です。CT検査などの精密検査を行っているか、カウンセリングが丁寧か、保証制度があるかを確認しましょう。治療後は毎日のケアと定期メンテナンスを続けることが大切です。
インプラント周囲炎とは何ですか?
インプラント周囲炎は、インプラントの周りの歯茎や骨に炎症が起こる病気で、歯周病のインプラント版とも言えます。進行すると骨が溶け、インプラントが脱落することもあります。毎日のケアと定期メンテナンスで予防できます。
インプラントの保証期間はどのくらいですか?
一般的にインプラント体は5〜10年、人工歯は3〜5年の保証がつくことが多いです。ただし、定期メンテナンスを受けていることが保証の条件になっている場合が多いので、事前に確認しましょう。
インプラントと入れ歯、どちらがいいですか?
それぞれにメリット・デメリットがあります。インプラントは噛み心地や見た目が自然ですが、費用が高く外科手術が必要です。入れ歯は費用が安く手軽ですが、噛む力や安定性はインプラントに劣ります。ご自身の状況に合わせて選びましょう。
安いインプラントを選んでも大丈夫ですか?
相場より極端に安い場合は注意が必要です。使用するインプラント体の品質、CT検査の有無、術後フォローの内容などを確認しましょう。安さだけで選ぶと、トラブルに遭うリスクが高まります。
インプラントは医療法人さくら会へ

医療法人さくら会は、患者様一人ひとりに寄り添った歯科治療をご提供しております。予防歯科からインプラントまで幅広い診療を行い、最新の技術と設備を導入しています。特にインプラント治療に力を入れており、安全で長持ちする結果を目指して、専門のチームが一貫してサポートいたします。患者様の安心と満足を第一に考え、丁寧なカウンセリングとアフターケアを大切にしています。お悩みやご相談がある方はお気軽にご相談ください。