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保険でも白い歯にできる?!
「CADCAM」「CAD/CAM冠」について詳しく解説

セラミック歯の模型

はじめに

多くの人が求める白く輝く歯。通常、このような審美的治療は保険適用外とされることが多いです。
しかし、CADCAM技術の進歩により、保険適用内で白い歯にすることも可能になります。
この記事では、CADCAM技術の概要と、保険適応の範囲、さらにはそのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

目次

1.CADCAMとは? 2.保険適用の現状 3.CADCAMと保険適応の可能性 4.CADCAMのメリット 5.CADCAMのデメリット 6.「CAD/CAM冠」とは? 7.保険適応の条件 8.「CAD/CAM冠」のメリット 9.「CAD/CAM冠」のデメリット 10.まとめ

1.CADCAMとは?

歯科技工の機械

CADCAMは「Computer-Aided Design and Computer-Aided Manufacturing」の略で、コンピューターを利用して歯科治療の設計から製造までを行う技術です。
この技術により、精密で効率的な治療が可能となり、特に補綴物(クラウン、ブリッジ、インレーなど)の作成に革命をもたらしました。

2.保険適用の現状

日本における歯科治療では、基本的に保険適用内での治療が求められますが、従来の白い補綴物(特にセラミック製)は美容的な側面が強いため保険適用外となり、自費治療が一般的です。
しかし、CADCAM技術を用いた場合、その精度の高さと効率性から、一部の治療では保険適用が認められるケースが増えています。

  • 機能的必要性がある場合:
    たとえば、咬み合わせの改善や歯の機能回復が主目的であれば、保険が適用される可能性があります。
  • CADCAMを使用したセラミック補綴物:
    特定の条件下で、保険適応の範囲でセラミックの補綴物が承認される場合があります。

3.CADCAMと保険適応の可能性

  • セラミックインレー:
    CADCAM技術によるセラミックインレーは、歯の咬合部分の修復に使用されることがあり、これが保険の対象となることも。
  • クラウン:
    効率的な製造プロセスと、優れたフィット感により、クラウンでも保険適応内で利用可能になることがあります。

4.CADCAMのメリット

  • 1. 精度の高さ:
    コンピューター制御により、非常に精密な補綴物を作成できます。
  • 2. 時間の短縮:
    従来の方法に比べて、製作時間が大幅に短縮されます。
  • 3. フィット感の向上:
    患者さんごとにフィットする補綴物が作れるため、快適性と機能性が向上します。
  • 4. 審美性:
    高い審美性を持った補綴物が可能です。
  • 5. 素材の多様性:
    セラミックなどの多様な素材を精密に加工でき、美しく耐久性のある補綴物を作成できます。

5.「CAD/CAM冠」とは?

  • セラミックインレー:
    CADCAM技術によるセラミックインレーは、歯の咬合部分の修復に使用されることがあり、これが保険の対象となることも。
  • クラウン:
    効率的な製造プロセスと、優れたフィット感により、クラウンでも保険適応内で利用可能になることがあります。

6.CADCAMのデメリット

ハイブリッドレジン冠

「CAD/CAM冠」という名称は、診療報酬の算定項目としてでてくる専門用語で、一般的に「ハイブリッドレジン冠」のことを指します。

ハイブリッドレジン冠とは、セラミックとレジンを組み合わせて作った材料です。

ただし、オールセラミックやジルコニア、チタンなどの材料の補綴物も、CAD/CAMシステムを用いて補綴物を作製することが可能です。また、ハイブリッドレジン冠を保険適用外の部位に、自費診療として装着する歯科医院もあります。

7.保険適応の条件

CADCAM冠が保険適応となるかどうかは、その使用目的と材料によって異なります。日本の健康保険では、通常の金属冠は保険の対象となりますが、審美的な理由で選ばれるセラミックやジルコニアといった材料は自費となることが多いです。
ただし、以下のような条件下では、保険適応内で白い歯を得ることも可能です:

  • 前歯の修復:
    特に前歯の機能回復が必要な場合、見た目を自然に保つために白い材料が認められることがあります。
  • アレルギー対応:
    金属アレルギーのある患者には、代替材料としてセラミックが使用されることがあり、これによって保険が適用される場合があります。

8.「CAD/CAM冠」のメリット

セラミックの歯の模型

審美性

白さが長持ちして、天然歯に近い透明感があり、表面もなめらかでツヤがあります。
セラミックが入っているので着色しにくく、汚れやプラークも付きにくいという利点もあります。

金属を使用していない

メタルフリーなので、金属アレルギーがある方でも安心してお使いいただけます。
また、金属が少しでも使われていると歯肉が色素沈着を起こして黒ずんでくる可能性がありますが、その心配もありません。

価格

CAD/CAM冠の治療には条件がありますが、健康保険適応の治療に使用することが出来ます。
その場合、自費治療と比較すると治療費を安価に抑えることが出来ます。

9.「CAD/CAM冠」のデメリット

色調

使用する素材は、単色のみになってるため、色調はオールセラミックに比べるとやや劣り、微妙な色の再現は出来ません。

耐久性

ハイブリッド素材にはレジン(歯科用プラスチック)が含まれているため、オールセラミックに比較すると耐久性などはやや劣ります。
また、咬み合わせの強さによってはCAD/CAM冠ハイブリッドレジン治療が不向きな場合もあります。

導入クリニックが少ない

CAD/CAM冠ハイブリッドレジン治療には最新の専用機器やコンピューターシステムが必要なため、まだ導入しているクリニックが少ないのが現状です。

価格

入れ歯と歯科技工の道具

CAD/CAM冠は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合していると認可されたクリニックでのみ可能になっています。

保険適応の場合、費用は3割負担で5,000円程度が目安です。銀歯の治療で3,500円程度ですので、白さの実現や機能性の向上、耐久性や清潔さなどから考えるとかなりお得だと言えます。

条件を満たすことができず健康保険の適用外になった場合、自費診療になります。

10.まとめ

CADCAM技術は歯科治療において多くの可能性を開きますが、保険適応を受けるためには、その使用目的が機能的な回復に直結している必要があります。
白い歯を求める場合でも、CADCAMが提供する高い審美性と機能性により、多くの患者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
具体的な治療計画については、歯科医師とよく相談して、最適な方法を選択してください。

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