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訪問歯科とは?
費用・治療内容・メリットを徹底解説

訪問歯科で寝たきりの高齢者の口腔ケアを行う歯科医師

訪問歯科は、寝たきりや、お年寄りの方で歯科医院に通うことが難しい方々のために、自宅や施設へ歯科医師が訪問して行う歯科治療です。
こちらの記事では、訪問歯科でどのようなことができるのか、解説していきます。

目次

訪問歯科とは? 訪問歯科でできる治療 訪問歯科が必要な理由 まとめ よくある質問(FAQ)

訪問歯科とは?

訪問歯科とは、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの自宅や介護施設、病院などを訪問して行う歯科治療や口腔ケアのことです。移動が困難な方でも、適切な歯科治療を受けることができます。

訪問歯科で要介護の高齢者のご自宅まで伺う歯科スタッフ

訪問歯科でできる治療

1. 訪問歯科での口腔ケア

  • 口の中の清掃

    歯や入れ歯をきれいにします。食べかすや汚れをしっかり取り除きます。

  • 歯垢・歯石の除去

    歯に付いた汚れや歯石を取って、歯周病を予防します。

  • 口腔衛生指導

    ご家族や介護者の方に、日常の口腔ケアの方法を教えます。

2. 訪問歯科での虫歯治療

  • 虫歯の治療

    小さな虫歯なら、その場で治療します。歯を削って詰め物をすることもできます。

  • 抜歯

    必要な場合は、歯を抜く処置も行います。

3. 歯周病治療

  • 歯周ポケットの洗浄

    歯周病の進行を防ぐために、歯茎のポケットをきれいに洗います。

  • 薬の使用

    炎症を抑えるために、薬を使うこともあります。

4. 入れ歯の調整・修理

  • 入れ歯の調整

    入れ歯が合わなくなった場合、調整して使いやすくします。

  • 入れ歯の修理

    壊れた入れ歯の修理や、新しい入れ歯の製作も可能です。

5. 訪問歯科での嚥下内視鏡検査(誤嚥性肺炎予防)

誤嚥性肺炎を予防するための評価を受けることができます。
さくら会には嚥下内視鏡に対応することができる歯科医師が在籍しています。

6. レントゲン撮影

持ち運びできるレントゲンを用いて治療の精度を高めることができます。

7. 歯科検診

定期的に地域のコミュニティーに出張し歯科検診を実施します。

訪問歯科が必要な理由

寝たきりの方は、自力で歯科医院に通うことが困難です。しかし、口腔内の健康は全身の健康に大きく影響します。特に高齢者や介護が必要な方にとって、定期的な口腔ケアは以下のようなメリットがあります。

訪問歯科による感染予防効果

口腔内の清潔を保つことで、誤嚥性肺炎などの感染症を予防します。

栄養状態の改善

しっかりと噛めることで、食事の質が向上し、栄養状態が改善されます。

生活の質の向上

口腔内の痛みや不快感がなくなることで、生活の質が向上します。

まとめ

訪問歯科で口腔ケアを受ける要介護の高齢者

寝たきりの方は、口の中のケアが十分にできないことが多いです。口の中を清潔に保つことは、全身の健康にとても大切です。例えば、口の中の汚れが原因で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などの病気になることがあります。
定期的に口腔ケアを受けることで、健康を守り、生活の質を向上させることができます。

訪問歯科に関するよくある質問

訪問歯科(歯科訪問診療)とは何ですか?
訪問歯科とは、通院が困難な患者様のご自宅や介護施設、病院などに歯科医師・歯科衛生士が訪問し、歯科治療や口腔ケアを提供する医療サービスです。保険診療が適用され、寝たきりの方、要介護認定を受けている方、認知症の方、身体障がいのある方などが対象となります。厚生労働省が定める基準に基づき、医療機関から半径16km圏内が訪問可能エリアです。ポータブル歯科ユニット(持ち運び可能な診療機器)を使用し、一般の歯科医院と同等レベルの治療を提供します。
訪問歯科の費用はいくらですか?保険は適用されますか?
訪問歯科は保険診療が適用され、患者様の自己負担割合(1割・2割・3割)に応じて費用が決まります。
【費用目安(1回あたり)】
  1割負担の場合:訪問診療費約1,150円+治療費約500~2,000円=合計約1,650~3,150円。
  3割負担の場合:約4,950~9,450円程度です。
治療内容により費用は変動しますが、交通費は基本的に不要です。
後期高齢者医療制度や障害者医療費助成制度も利用可能です。
訪問歯科ではどのような治療ができますか?
訪問歯科では、以下のように歯科医院とほぼ同等の治療が可能です。ポータブル歯科ユニットを使用し、専門的な治療を提供します。ただし、大規模な外科手術や全身麻酔を要する処置、高度な設備が必要な一部の治療は、歯科医院での対応が必要な場合があります。
  • 虫歯治療(詰め物・被せ物)
  • 歯周病治療(歯石除去・歯周ポケット清掃)
  • 入れ歯の作製・修理・調整、抜歯(簡単なもの)
  • 口腔ケア・クリーニング
  • 嚥下機能評価
  • 誤嚥性肺炎予防のための口腔管理
  • レントゲン撮影   など
訪問歯科の対象者は誰ですか?どのような条件が必要ですか?
訪問歯科の対象は以下のような「通院が困難な方」が該当します。年齢制限はなく、小児から高齢者まで幅広く対応可能です。障がい児の訪問歯科にも対応しています。
  • 寝たきりで外出が困難な方
  • 要介護認定を受けている方(要支援1~要介護5)
  • 認知症で歯科医院での治療が難しい方
  • 身体障がい・知的障がいのある方
  • 医療的ケアが必要な方(在宅酸素、胃ろう等)
  • 施設入所中で個別通院が困難な方
  • がん治療中で免疫力が低下している方
  • 透析治療中で通院スケジュールが合わない方 など
訪問歯科のメリットは何ですか?
訪問歯科には5つの主なメリットがあります。
  1. 通院の負担がない(家族の送迎不要)
  2. 住み慣れた環境でリラックスして治療を受けられる
  3. 誤嚥性肺炎の予防効果(定期的な口腔ケアにより感染症リスクを低減)
  4. 保険適用で経済的負担が軽減(通常の歯科治療と同じ自己負担割合)
  5. ケアマネージャーや訪問看護との連携が可能(総合的な在宅医療ケア)

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