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インプラント・ブリッジ・入れ歯を徹底比較
費用・メリット・治療期間の違い

インプラント治療の相談をする患者
 

歯を失うことは誰にとってもショックな出来事ですが、現代の歯科医療にはいくつかの治療方法があります。この記事では、歯を失う原因と3つの主要な治療方法であるインプラント、ブリッジ、入れ歯のそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

目次

1. 歯を失う原因 2. ブリッジについて 3. 入れ歯について 4. インプラントについて 5. 3つの治療方法 メリット・デメリットまとめ 6. インプラント治療の費用相場 7. よくある質問(FAQ) 8. 各治療方法の選び方

1. 歯を失う原因

歯を失う原因はいくつかありますが、主なものは以下の通りです。

1.虫歯(う蝕)

虫歯は歯の表面のエナメル質が酸によって溶かされることから始まり、進行すると歯の内部の象牙質や神経にまで影響を及ぼします。重度の虫歯は歯を失う原因となります。

2.歯周病

歯を失う原因の1位は歯周病です。歯を失う約4割が歯周病であるといわれています。歯周病は歯を支える組織(歯肉や骨)が炎症を起こし、進行すると歯を支える骨が破壊され、最終的に歯が抜け落ちることがあります。歯周病は成人が歯を失う主要な原因です。

歯と歯ブラシ

3.外傷

事故やスポーツなどによる外傷が原因で歯を失うことがあります。特に前歯が損傷を受けやすいです。

4.歯の根の感染

歯の根の先端に感染が広がると、根尖病巣(根尖性歯周炎)を引き起こし、これが原因で歯を失うことがあります。

5.歯の摩耗

歯ぎしりや強い噛みしめ、硬いものを頻繁に噛む習慣などが原因で歯がすり減り、歯の構造が弱くなり、結果として歯を失うことがあります。

6.全身疾患

糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患が口腔内の健康に悪影響を与え、歯を失うリスクを高めることがあります。

7.不適切な口腔ケア

不十分な歯磨きやフロスの使用など、適切な口腔ケアを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、歯を失う可能性が高くなります。

これらの要因を予防するためには、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが重要です。次に、歯を失った場合の3つの治療方法を解説していきます。

2. ブリッジ

ブリッジは、欠けた歯の両側の健康な歯を削って支えとし、その間に人工の歯を取り付ける治療法です。

メリット

  • 比較的短期間で治療が完了する
  • 自然な見た目
  • インプラントよりも費用が安い

デメリット

  • 健康な隣の歯を削る必要がある
  • 長期的には、隣の歯への負担が増えることがある
  • 骨の減少を防ぐ効果がない
ブリッジ治療の仕組みを説明する図解

費用と治療期間

  • 費用: 保険適用で1万円〜3万円程度(1本あたり)
  • 治療期間: 2〜3週間
  • 耐用年数: 7〜8年程度

こんな方におすすめ

  • 費用を抑えたい方
  • 早く治療を終えたい方
  • 固定式の治療を希望する方

3. 入れ歯

入れ歯は、取り外し可能な人工の歯です。部分入れ歯と総入れ歯があります。

メリット

  • 比較的安価
  • インプラントやブリッジが適用できない場合にも使える
  • 取り外しができ、清掃が簡単

デメリット

  • 初めは違和感がある
  • 定期的な調整が必要
  • 噛む力が自然の歯に比べて弱い
部分入れ歯と総入れ歯の種類

費用と治療期間

  • 費用: 保険適用で5千円〜1.5万円程度(部分入れ歯)
  • 治療期間: 1〜2週間
  • 耐用年数: 4〜5年程度

こんな方におすすめ

  • 費用を最小限に抑えたい方
  • 手術を避けたい方
  • 取り外して清掃したい方
  • 複数の歯を失っている方

4. インプラント

インプラントは、歯が抜けた部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。歯科でのインプラント手術は、しっかりとした事前の検査と計画が必要です。

メリット

  • 自然な見た目と感触
  • 噛む力が強く、普通の歯と同様に食事が楽しめる
  • 隣の歯に影響を与えない

デメリット

  • 自費治療なので費用が高い
  • 長手術が必要で、回復までに時間がかかる
  • 一部の人には適用できない場合がある(骨の状態や全身疾患など)
インプラント治療の3つの構造(インプラント体・アバットメント・上部構造)

費用と治療期間

  • 費用: 30万円〜40万円程度(1本あたり、自費診療)
  • 治療期間: 3〜6ヶ月
  • 耐用年数: 10年以上(適切なケアで20年以上も可能)

こんな方におすすめ

  • 健康な歯を削りたくない方
  • 自然な見た目と噛み心地を重視する方
  • 長期的な視点でコストパフォーマンスを考える方
  • しっかり噛める治療を希望する方

5. 3つの治療方法 メリット・デメリットまとめ

メリット デメリット
ブリッジ
  • 比較的短期間で治療が完了する
  • 自然な見た目
  • インプラントよりも費用が安い
  • 健康な隣の歯を削る必要がある
  • 長期的には、隣の歯への負担が増えることがある
  • 骨の減少を防ぐ効果がない
入れ歯
  • 比較的安価
  • インプラントやブリッジが適用できない場合にも使える
  • 取り外しができ、清掃が簡単
  • 初めは違和感がある
  • 定期的な調整が必要
  • 噛む力が自然の歯に比べて弱い
インプラント
  • 自然な見た目と感触
  • 噛む力が強く、普通の歯と同様に食事が楽しめる
  • 隣の歯に影響を与えない
  • 自費治療なので費用が高い
  • 長手術が必要で、回復までに時間がかかる
  • 一部の人には適用できない場合がある(骨の状態や全身疾患など)

6. インプラント治療の費用相場

💰 費用の目安

インプラント1本あたりの費用相場: 35万円〜43万円
当院では、患者様のご予算や症状に合わせた治療プランをご提案しています。

6-3. 費用を抑える方法

  • 💳 医療費控除の活用
    年間10万円以上の医療費で税金還付が受けられます。インプラント治療も対象です。
  • 💰 デンタルローン
    月々の分割払いで無理なく治療が可能です。最長120回払いに対応している医院もあります。
  • 🏥 保険適用の可能性
    先天性疾患や事故による広範囲の顎骨欠損など、特定の条件下では保険適用になる場合があります。

7. 各治療方法の選び方

インプラント・ブリッジ・入れ歯の選び方を説明する歯科医師

歯を失った場合の治療方法は、個々の状況や希望によって異なります。信頼できる歯科医と相談し、ご自身に合った最適な治療法を選ぶことが重要です。また、どの治療方法を選んでも定期的なチェックとクリーニングは必要になってきます。健康な歯と笑顔を取り戻すために、慎重に治療方法を検討してください。

8. よくある質問

インプラント治療は痛いですか?
手術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。虫歯治療や抜歯と同じ麻酔を使用します。
手術後、麻酔が切れた後は多少痛むことがありますが、処方された痛み止めで十分対応できます。
多くの患者様が「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。痛みや腫れの程度は手術部位の範囲や骨造成の有無によって異なりますが、通常は数日で落ち着きます。
インプラント治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
通常、下顎の場合で約3〜4ヶ月、上顎では4〜6ヶ月程度です。インプラント体を埋入後、骨と結合する期間(オッセオインテグレーション)を待つ必要があります。
骨の状態が良好な方は約3ヶ月で最終的な歯が入り治療が完了します。骨造成が必要な場合は、さらに期間が延びることがあります。治療期間は個々の症例によって異なりますので、詳しくは診断時にご説明いたします。
インプラントの寿命はどのくらいですか?
適切なセルフケアと定期的なメンテナンスを行えば、一生使えると言われています。臨床的には15年を経過しても90%以上の方が安定して使用しているというデータがあります。
現在一般的に使われているチタン製インプラントは約50年前から使用されており、長期的に健康な状態で機能することが証明されています。インプラントを長持ちさせるためには、日頃のお手入れと3〜6ヶ月に一度の定期検診が重要です。
インプラント治療ができない人はいますか?
全身状態が良くない場合(重度の糖尿病、骨粗鬆症、心臓病など)は治療が難しい場合があります。また、顎の骨の成長が止まっていない年齢(通常20歳未満)では治療を行いません。
喫煙者は非喫煙者より治りが悪いことが報告されているため、治療中は禁煙をお願いしております。顎の骨が不足している場合でも、骨造成術(サイナスリフト、GBR法など)を行うことで治療可能なケースが多くあります。
まずはご相談ください。
インプラントとブリッジ、どちらを選ぶべきですか?
インプラントの最大のメリットは、健康な隣の歯を削る必要がなく、単独で噛み合わせを回復できることです。ブリッジは両隣の歯を削って支えとする必要があり、将来的に支えている歯への負担が増えます。
長期的な視点では、インプラントは骨の減少を抑え、他の歯を守ることができます。一方、費用を抑えたい方、早く治療を終えたい方(2〜3週間程度)にはブリッジが適しています。
患者様の口腔内の状態、ご予算、ご希望を総合的に考慮して最適な治療法をご提案いたします。
保険は適用されますか?
通常のインプラント治療には健康保険が適用できませんので、全額自費診療となります。ただし、外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合、先天的に歯や顎骨を欠損している場合など、特定の条件下では保険適用になることがあります。
当院では、人工歯根1本あたり約30万円程度が目安です。医療費控除は利用可能ですので、年間10万円以上の医療費がある場合は確定申告で税金の還付を受けることができます。
デンタルローンによる分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
手術後の生活で注意することはありますか?
手術当日はなるべく安静にし、激しい運動や入浴、飲酒は避けてください。インプラントの本数が5本まででしたら、家事や事務仕事をしても差し支えありません。
食事は栄養ドリンクやスープ等の流動食をお勧めします。強くうがいをすることや手術箇所の歯磨きは避ける必要があります。処方された抗生物質は指示通り服用してください。
手術1週間後に消毒、2週間後に抜糸を行います。通常は1週間程度で日常生活に戻れますが、人前でのお仕事に差し障りがある場合は1週間程度のダウンタイムを考慮してください。
複数本のインプラントを同時に入れることはできますか?
はい、可能です。骨の状態や全身の健康状態が良好であれば、複数本を同時に埋入できます。全ての歯を失った場合は「オールオン4(All-on-4)」という治療法があり、4〜8本のインプラントで全体の歯を支えることができます。
この方法は、1本ずつインプラントを入れるよりも費用と時間を大幅に節約できます。手術時間は埋入本数や骨造成の有無によって異なりますが、単純埋入であれば1時間以内、骨造成を伴う場合は2時間程度です。いずれも日帰りで治療可能です。

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