MENU

小児矯正っていつ始めるのがベスト?小児矯正の始め方

はじめに

小児矯正

お子様の歯並びが気になる、そんな悩みをお持ちの保護者様は多いのではないでしょうか。小児矯正は、お子様の成長段階に合わせて行う治療法です。顎の成長を利用して、より効果的に歯並びを整え、自信に繋がる笑顔を手に入れることができます。いつ始めるのがベストなのか、痛みはあるのかなど、よくある疑問にお答えし、最適な治療法選びをサポートします。

目次

1.小児矯正とは 2.小児矯正の1期治療と2期治療について 3.小児矯正の必要性 4.小児矯正の開始時期 5.小児矯正のメリットとデメリット 6.小児矯正の治療方法 7.小児矯正の費用 8.小児矯正の始め方 9.まとめ

1.小児矯正とは

永久歯が生え変わる前の成長期のお子様の歯並びや顎の骨の成長を促し、美しい歯並びと健康な口腔機能を獲得するための治療法です。
小児矯正は、出っ歯や受け口など、歯並びの乱れを改善し、見た目を良くするだけでなく、顎の骨の成長を促すことで抜歯を減らし、口呼吸や発音の異常を改善、さらにはしっかりと噛めるようになり消化機能の向上にもつながるなど、お子様の口腔内の健康と成長を総合的にサポートする治療法です。
また、小児矯正には、大きく分けて1期治療と2期治療の2つの段階があります。それぞれの特徴や目的について、以下で詳しくご説明します。

2.小児矯正の1期治療と2期治療について

1期治療

1期治療は、主に顎の骨の成長を促し、永久歯がしっかりと並ぶためのスペースを確保することを目的とした治療です。永久歯が生え変わる前(6歳頃から12歳頃まで)の、顎の骨が活発に成長している時期に行われることが多く、顎の骨格を中心とした治療と言えます。しかし、指しゃぶりや口呼吸など、歯並びに悪影響を与える癖がある場合や、顎の成長に問題がある場合などは、3歳頃からの早期に治療を開始することもあります。

  • 目的:
    • 顎の骨の成長を促す
    • 歯が並ぶスペースを確保する
    • 悪い癖(指しゃぶりなど)を改善する
    • 歯並びの基礎を作る
  • 治療期間:
    • 一般的に2~3年
  • 使用する装置:
    • 顎を広げる装置
    • 舌の癖を改善する装置
    • マウスピースなど

2期治療

2期治療は、永久歯が生えそろった後(12歳以降)に行われる治療で、1期治療で作った土台の上で、歯を細かく移動させて歯並びを調整する治療です。顎の骨の成長が早く、永久歯が生え変わるのが早いお子様の場合は、12歳より前に2期治療を開始することもあります。

  • 目的:
    • 歯の回転
    • 前後の移動
    • 上下の前後関係の調整
    • 噛み合わせの改善
  • 治療期間:
    • 一般的に2~3年
  • 使用する装置:
    • ブラケット
    • ワイヤー
    • マウスピースなど

1期治療と2期治療の関係

1期治療と2期治療は、密接な関係にあります。1期治療でしっかりと顎の骨格を整えることで、2期治療の期間を短縮したり、抜歯を減らすことができる場合があります。また、1期治療で悪い癖を改善することで、2期治療の効果を高めることもできます。

1期治療と2期治療、どちらを受けるべきか?

お子様の歯並びの状態や成長段階によって、1期治療のみ、2期治療のみ、または両方の治療が必要になる場合があります。

  • 1期治療のみで済む場合:
    • 顎の骨の成長に問題がなく、歯が並ぶスペースが十分にある場合
    • 軽度の歯並びの乱れの場合
  • 2期治療が必要な場合:
    • 顎の骨の成長に問題があり、歯が並ぶスペースが足りない場合
    • 歯が大きく傾いている場合
    • 噛み合わせに問題がある場合

小児矯正は、お子様の成長期に行うことで、より効果的に歯並びを整えることができ、1期治療と2期治療を組み合わせることで、より良い治療結果が期待できます。

3.小児矯正の必要性

小児矯正とは

子供の歯並びの問題は、放置すると次のような問題を引き起こす可能性があります。

  • 発音の問題: 不正な歯並びは、言葉の発音に影響を及ぼすことがあります。
  • 咬合異常: 正しくない咬み合わせは、顎の発達に悪影響を与えることがあります。
  • 口腔衛生の問題: 歯が重なるなど、清掃しにくい状態は虫歯や歯周病のリスクを高めます。

4.小児矯正の開始時期

一般的には、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期(6歳~12歳頃)が治療開始の適期とされています。

  • 6歳頃~12歳頃: この時期は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期と呼ばれ、顎の骨が成長している時期です。顎の骨の成長を利用して、歯並びを整えたり、顎の骨を広げたりする治療が効果的に行えます。
  • 3歳頃~: 場合によっては、3歳頃から治療を開始することもあります。指しゃぶりや口呼吸など、歯並びに悪影響を与える癖がある場合や、顎の成長に問題がある場合などに、早期治療を行うことがあります。
  • 12歳以降: 永久歯が生えそろった後も、歯並びの改善を目的とした矯正治療は可能です。しかし、小児矯正のように顎の骨の成長を利用した治療は難しくなります。

年齢以外にも以下の状態がある場合は、目安の年齢より治療開始時期が前後してくる可能性があります。

  • 歯並びの状態: 出っ歯、受け口、すきっ歯など、歯並びの状態によって、治療開始時期が異なります。
  • 顎の骨の成長: 顎の骨の成長速度も、治療開始時期を決定する重要な要素です。
  • 口呼吸や指しゃぶりなどの癖: 口呼吸や指しゃぶりなどの歯並びを悪化させる癖(悪習癖)がある場合は、早期治療が必要となる場合があります。

お子様の状態によって開始時期は異なりますので、歯科医師にご相談ください。

5.小児矯正のメリットとデメリット

メリット

デメリット

6.小児矯正の治療方法

小児矯正での治療方法は大きく分けて以下の2種類に分けられます。

  • 取り外し式装置: マウスピース型の装置で、歯を少しずつ動かします。
  • 固定式装置: ブラケットを歯に接着し、ワイヤーでつなぐことで、歯を動かします。

取り外し式装置には、お子様の成長段階や歯並びの状態に合わせて様々な種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

機能訓練装置

歯を直接動かすのではなく、口周りの筋肉や顎の骨の成長を促すことで、歯並びや咬み合わせを改善する装置です。お子様の成長期に、自然な力で歯並びを整えることができる点が特徴です。

機能訓練装置のメリット

機能訓練装置は、歯を削ったり抜いたりすることなく、自然な力で歯並びを改善できるため、痛みを感じにくく、食事や歯磨き時の取り外しも可能なことから、清潔に保ちやすく、患者さんの負担が少ない治療法と言えます。

機能訓練装置のデメリット

機能訓練装置は、歯の移動速度が遅いため治療期間が長く、装置に慣れるまで時間がかかる場合があり、さらに歯並びの状態によっては効果が出ない場合もあるなど、治療期間や効果に個人差がある点がデメリットとして挙げられます。

拡大装置

歯の間を広げ、歯列を拡げることで、歯並びを整えるための装置です。成長期の顎の骨の柔軟性を活かして、歯が並ぶスペースを確保することで、抜歯せずに歯並びを改善できる可能性を高めることができます。

拡大装置のメリット

歯を抜かずに歯列を広げ、歯が並ぶスペースを確保することで、抜歯の可能性を減らし、さらに顎の骨の成長を促して顔全体のバランスを整える効果が期待できるだけでなく、歯並びだけでなく、口呼吸や顎の変形など、他の口腔機能の問題も改善できる可能性があるというメリットがあります。

拡大装置のデメリット

拡大装置は、歯の移動速度が遅いため治療期間が比較的長く、装置の装着による違和感や、装置の清潔な状態を保つためのケアが求められるなど、治療期間や生活習慣に工夫が必要な場合があります。また、全ての歯並びの状態に適用できるわけではなく、個々のケースに合わせて治療計画を立てる必要があります。

7.小児矯正の費用

小児矯正の費用は、治療方法、治療期間、使用する装置などによって異なります。また、医療機関によっても費用は異なりますので、複数の歯科医院で相談することをおすすめします。

8.小児矯正の始め方

小児矯正を検討する際は、まずは信頼できる歯科医師に相談し、子供の口腔内状態を詳しく診断してもらうことが重要です。次に、治療計画を立て、定期的なチェックと調整を行いながら治療を進めていきます。

9.まとめ

小児矯正

小児矯正は、お子様の健康な歯並びと顎の発達をサポートする重要な治療です。適切な時期に治療を開始することで、より効果的に歯並びを整え、将来的な口腔の健康を維持することができます。

歯科医師と密接に協力し、お子様の健康な笑顔のために最適な矯正計画を立てましょう。

ご予約から診療までの流れ

詳しく見る

お知らせ

マイナンバーカードのご利用並びに医療DX推進における診療報酬点数についてのお知らせを更新いたしました。
ぜひご一読ください。

マイナンバーカードの保険証利用について 医療DX推進体制整備加算について

クリニック紹介