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ワイヤー矯正中も笑顔で過ごせる!
運動や食事の注意点と痛み対策

はじめに

矯正治療中

ワイヤー矯正治療中、歯が動くことで痛みを感じたり、食事に気を遣ったりと、日常生活に変化が生じる方も多いのではないでしょうか?せっかくの治療期間、笑顔で過ごしたいですよね。この記事では、矯正治療中の運動や食事などの日常生活での注意点、そして痛み対策について詳しく解説します。矯正中も快適に過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.矯正中の運動の注意点 2.矯正中の食事の注意点 3.矯正治療中の食事を楽しむために 4.矯正中の歯磨き方法 5.矯正中の痛み対策 6.まとめ

1.矯正中の運動の注意点

運動は健康維持に不可欠ですが、矯正治療中の方は、運動時に矯正装置との兼ね合いを考慮する必要があります。

矯正中の運動

矯正装置への衝撃に注意

矯正装置への強い衝撃は、装置の破損や口内の怪我につながる恐れがあります。特に、顔や口元への直接的な打撃が予想されるボクシングやラグビーなどの接触スポーツ、ボールが顔面に当たる可能性のあるバスケットボールやバレーボール、そして激しい運動全般は注意が必要です。顔や口元への強い衝撃は避けましょう。

矯正装置の保護

矯正装置をしっかり保護するためには、マウスガードの着用、矯正装置の定期的な調整、そして歯科医院での定期検診が重要です。接触性の高いスポーツをする際は、市販品ではなく、よりフィット感の高いオーダーメイドのマウスガードを歯科医院で作製してもらうことをおすすめします。また、装置がゆるんでいると感じたら、早めに歯科医院で調整してもらいましょう。

2.矯正中の食事の注意点

矯正治療中、食事に気を配ることは、治療の成功に繋がる大切なことです。矯正装置に負担をかけたり、歯を傷つけたりしないために、いくつかの注意点を守ることが大切です

1. 硬い食べ物は避ける

  • ゴーフル、せんべい、ナッツ類、骨付き肉、硬いパンなどは、矯正装置を壊したり、歯にダメージを与える可能性があります。
  • リンゴや肉などは、一口サイズにカットしたり、柔らかく煮込むなど、工夫して食べましょう。

2. 粘着性の食べ物は控える

  • キャラメル、ガム、餅、粘り気のある飴などは、矯正装置にくっつきやすく、装置を壊したり、歯に食べ物が詰まりやすくなったりします。

3. 繊維質の多い食べ物は注意

  • 生の野菜や果物は、繊維が矯正装置に絡まりやすいので、よく噛んで食べたり、細かく切って食べたりしましょう。

4. 歯に挟まりやすい食べ物は避ける

  • 海苔、スルメ、肉片などは、歯と歯の間や装置に挟まりやすく、虫歯の原因となる可能性があります。

5. 着色しやすい食べ物は注意

  • コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどは、歯や装置に色がつきやすいため、注意が必要です。

6. 食後の歯磨きを徹底する

  • 食後は、歯ブラシや歯間ブラシを使って、丁寧に歯を磨き、矯正装置の周囲に食べ物が残らないようにしましょう。
  • 矯正装置が汚れると虫歯や歯周病のリスクが高まります。

3.矯正治療中の食事を楽しむために

矯正治療中の食事

矯正治療中、食事に気を遣うのは大変ですが、工夫次第でおいしく食事を楽しむことができます。
まず、柔らかい食べ物を中心に食事を摂りましょう。お粥やスープ、豆腐、ヨーグルトなど、歯に優しいものがおすすめです。また、食べ物を細かく切ることで、食べやすくなり、矯正装置への負担も減らすことができます。一口サイズにカットしたり、ミキサーにかけて飲みやすくするのも良いでしょう。
よく噛んで食べることも大切です。ゆっくりと時間をかけて噛むことで、消化も良くなり、満腹感も得やすくなります。さらに、食事の回数を増やし、一度にたくさん食べるのではなく、こまめに食事を摂るようにしましょう。
これらの工夫をすることで、矯正治療中もバランスの取れた食事を摂ることができ、健康な体作りに繋がり、矯正治療を快適に過ごすことができます。矯正治療中は、食事に工夫が必要ですが、工夫次第で、おいしく食事を楽しむことも可能です。歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを参考に、自分に合った食事方法を見つけていきましょう。

4.矯正中の歯磨き方法

矯正中の歯磨き方法

歯ブラシ選びと磨き方

  • 矯正専用歯ブラシ
    ブラケットやワイヤーに沿って磨きやすいように設計された専用歯ブラシがおすすめです。毛束の中央が凸になっている「矯正用の屋根型ハブラシ」がおすすめです。かかりつけの歯科医院に相談して、自分に合ったものを選びましょう。
  • 歯ブラシの動かし方
    ブラケットの周りやワイヤーの下は、小さな円を描くように丁寧に磨きます。歯と歯肉の境目も忘れずに。
  • 歯間ブラシ
    歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間は、歯間ブラシを使って清掃しましょう。
  • デンタルフロス
    ワイヤーの下や歯と歯の間の汚れを取るのに役立ちます。初めてフロスを使う方は、デンタルフロスホルダーを使うとやりやすいでしょう

磨き方のポイント

  • ブラケットの周り
    ブラケットの周りは汚れが溜まりやすいので、特に丁寧に磨きましょう。ワンタフトブラシ等を使用し、溝の部分も忘れずに歯ブラシを当ててください。
  • ワイヤーの下
    ワイヤーの下にも食べカスが挟まりやすいので、歯間ブラシやフロスを使ってしっかり清掃しましょう。
  • 歯と歯肉の境目
    歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が溜まりやすいので、丁寧に磨きましょう。
  • 歯の裏側
    歯の裏側も忘れずに磨きましょう。
  • 歯磨き粉
    フッ素配合の歯磨き粉を使うと、虫歯予防に効果的です

磨き順

  • 1. 歯ブラシ: ブラケットやワイヤーを中心に丁寧に磨きます。
  • 2. 歯間ブラシ: 歯と歯の間の清掃
  • 3. フロス: ワイヤーの下の清掃
  • 4. 舌磨き: 口臭予防のために舌も磨きましょう。

磨く時間

1回3分を目安に、丁寧に磨きましょう。

矯正中の歯磨きの注意

矯正中は、矯正装置が付いているため、通常の歯磨きと少し違ったケアが必要です。歯を傷つけずに優しく丁寧に磨き、食後や寝る前など、こまめなブラッシングを心がけましょう。また、定期的に歯科医院で検診を受けることで、歯や歯肉への負担を減らし、清潔な口腔環境を保ち、矯正治療を成功させることができます。

5.矯正中の痛み対策

矯正治療中、歯が動くことで痛みを感じることはよくあります。痛みを感じやすいタイミングは、装置装着直後、ワイヤー交換後、新しい装置装着後など、装置が変わった時期が多いです。あらかじめこのことを知っておくことで、心の準備ができ、痛みへの対処がしやすくなります。痛みを少しでも和らげるために、以下の対策を試してみてください。

1. 矯正用ワックスの使用

  • 歯科医院でもらえる矯正用ワックスを、痛みの原因となっている装置の部分につけると、装置と歯肉や唇、舌、頬粘膜の摩擦が軽減され、痛みが和らぎます。
  • 食事をしたり、歯磨きをする際にワックスが剥がれてしまうことがあるため、こまめに塗り直しましょう。

2. 冷やす

  • 氷嚢や冷えピタなどを、痛む部分にあてると、腫れや痛みを鎮める効果があります。
  • 冷やしすぎると血行が悪くなるため、1回15分程度を目安に行いましょう。

3. 痛み止め

  • 市販の痛み止め(イブプロフェンなど)を服用することで、痛みを緩和できます。
  • 痛み止めを服用する際は、必ず説明書をよく読み、用法・用量を守って服用しましょう。

4. 軟らかい食事

  • 硬い食べ物や、繊維質の食べ物は、歯に負担がかかり、痛みが悪化する可能性があります。
  • お粥やスープ、豆腐など、柔らかいものを中心に食事をしましょう。

5. 口腔ケア

  • 食後や寝る前には、歯磨きを丁寧に行い、口の中を清潔に保ちましょう。
  • 口内炎予防にもつながります。

6. 歯科医院への相談

  • 上記の対策を行っても痛みが改善しない場合は、歯科医院に相談しましょう。
  • 装置の調整や、痛み止め処方の変更など、適切な処置をしてもらえます。

痛みを軽減するためのポイント

  • ワックスをこまめにつける
  • 冷やす
  • 痛み止めを適切に服用する
  • 軟らかい食事を心がける
  • 口腔ケアを徹底する
  • 定期的に歯科医院を受診する

これらの対策を組み合わせることで、痛みを効果的に軽減できる可能性があります。

痛みを感じ始めたら、早めにかかりつけの歯科医院にご相談ください。我慢し続けると、日常生活に支障が出る可能性があります。矯正治療中の痛みは、人によって感じ方が異なりますが、適切な対処法を見つければ、快適に治療を進めることができます。担当の歯科医師とよく相談し、自分に合った方法を見つけていきましょう。

まとめ

矯正治療中

矯正治療中も、正しい知識と工夫をすれば笑顔で毎日を送ることができます。食事は柔らかく、よく噛めるものを選び、運動は歯科医に相談しながら、無理のない範囲で行いましょう。痛みを感じたら、我慢せずに歯科医に相談し、適切な処置を受けましょう。矯正治療は、美しい歯並びを手に入れるための第一歩です。歯科医と協力しながら、快適な矯正生活を送ってくださいね。

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