頭痛や肩こりの原因かも?
TCH(歯列接触癖)の危険性と対処法
はじめに

毎日続く頭痛や、なかなか解消されない肩こり…もしかしたら、あなたが思っている以上に深刻な問題が隠れているかもしれません。その原因の一つが、TCH(歯列接触癖)と呼ばれる習慣です。
この記事では、TCHの原因や、歯や体に現れる症状、そして具体的な対策について詳しく解説していきます。TCHに悩んでいる方、歯の健康を気にされている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1. TCH(歯列接触癖)とは

TCH(歯列接触癖)とは、Tooth Contacting Habitの略で、無意識のうちに上下の歯を常に接触させてしまう癖のことです。歯ぎしりや食いしばりとは異なり、常に歯が触れている状態が続くことが特徴です。
TCHの方は、歯を常に合わせている状態が普通だと思っていることが多いと思いますが、一日の中で歯が接触する時間は、咀嚼や嚥下、会話時など合計で約20分と言われており、リラックスした状態では、上下の歯の間には2〜3mm程度のわずかな隙間「安静位空隙(あんせいいくうげき)」があるのが理想です。
しかし、TCHの場合、この安静位空隙が保たれておらず、歯が常に接触しているため、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症を引き起こす原因となることがあります。長期間TCHが続くと、歯のすり減り、顎の痛みだけでなく、頭痛や肩こりなど、全身の不調につながる可能性も考えられます。
2. TCHが注目されている理由
TCHが注目されるようになったのは、顎関節症の治療に効果があることがわかり、さらに現代人のデスクワークやスマホ利用といった生活習慣が深く関わっています。
多くの人がパソコンやスマホを使う際に、知らず知らずのうちに歯を食いしばってしまうため、TCHがさまざまな口腔トラブルの原因として注目されるようになったのです。
3. TCHの原因
TCHの原因はパソコンやスマホの長時間使用が主な原因とされています。SNSやゲームなどへの集中による食いしばりだけでなく、これらの機器を使う際の猫背姿勢が、下顎を上顎に押し上げ、歯の接触を促すことが大きな要因です。
TCHの主な原因
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| パソコン・スマホの長時間使用 | 猫背姿勢が顎の位置を不安定にし、歯への負担を増大させます |
| ストレス | 精神的なストレスや緊張状態が原因で、歯を無意識に噛み合わせることが多く見られます |
| 集中力の維持 | デスクワークや集中を要する作業をしているときに、無意識に歯を接触させる癖がつくことがあります |
| 噛み合わせの不調 | 歯並びが悪い場合や、詰め物が合っていない場合など、噛み合わせに問題があるとTCHを引き起こしやすくなります |
4. TCHを放置するとどうなる?
TCHを放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
歯のダメージ
歯の代表的な症状として知覚過敏が挙げられます。歯と歯が長時間接触することで歯の神経が圧迫され、刺激に過敏に反応しやすくなるためです。痛みを感じる場合もあり、この痛みは一定ではなく、日によって変化することが特徴です。また、長期にわたる強い圧力が歯にかかることで、歯が削れたり破折したりすることもあります。
舌や頬粘膜への影響
長期間上下の歯を接触させていると舌の横や頬粘膜に痕がつくことがあります。その痕が擦り傷のようになったり口内炎に変化したりする場合があり、痛みを感じることもあります。
顎関節症
顎関節に過度の負担がかかり、痛みやこわばりを感じ顎関節症を発症する可能性があります。
全身の痛み
顎関節症が原因で頭痛や肩こりなど、体の他の部分にも痛みが出ることがあります。
睡眠の質の低下
TCHが原因で食いしばりを日常にしている方は、睡眠時中も食いしばっていることが多いです。夜間に歯を食いしばると、睡眠の質が低下し、疲れがとれないなどの症状が現れることがあります。
5. TCHの自己チェック方法
TCHは、無意識のうちにやってしまうため、自覚が難しい場合があります。しかし、これまでの歯の状態や、簡単な自己チェックでTCHの可能性を疑うことができます。
こんな方はTCHの可能性があります
- 虫歯や歯肉炎がないのに口の中に違和感がある
- リラックスして口を閉じ、上下の歯を離したときに違和感を感じる
- 上下の歯同士が触れていた方が落ち着くと感じる
- 舌の横や頬の内側に歯の跡がついている
- 原因不明の頭痛や肩こりがある
このように感じたときは一度、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
6. TCHの対策
TCHは寝ている時ではなく、『起きている時に起こる癖』になる為、ご自身で上下の歯が当たっていないか意識していただく事が一番大事になります。
貼り紙による意識付け
無意識の癖のため、常に意識するのは簡単ではありません。そこで、視界に常に「歯を離す」「リラックス」といった言葉を入れて、意識付けを行う方法が有効です。トイレや洗面所など、日常的に目にする場所に貼り紙をすることで、自然と歯の接触を意識できるようになり、3〜4ヶ月ほどの継続で改善が見込めます。
姿勢の改善とこまめな休憩
TCHは噛みしめる癖の一種で、特に猫背姿勢が原因の一つとして挙げられます。日常的に猫背になりやすいデスクワークやスマホ操作は、TCHを悪化させる可能性があります。これらの時間を短くしたり、タイマーを使ってこまめな休憩を取り入れることが大切です。
ストレス解消
ストレスはTCHを悪化させる要因となるため、ストレス解消方法を身につけることも予防策となります。ヨガや瞑想など、自分に合ったリラックス方法を見つけて実践しましょう。
歯科医院への相談
歯に知覚過敏の症状や噛み合わせの不調がある場合には歯科医院を受診し、症状やTCHについて相談することをおすすめします。状態によっては、マウスピースの使用が推奨される場合があります。
よくある質問(FAQ)
- TCH(歯列接触癖)とは何ですか?
- TCH(Tooth Contacting Habit)とは、無意識のうちに上下の歯を常に接触させてしまう癖のことです。歯ぎしりや食いしばりとは異なり、常に歯が触れている状態が続くことが特徴です。
- TCHはどのくらいの人がなっていますか?
- 正確な統計はありませんが、現代人の多くがTCHの傾向を持っていると言われています。特にデスクワークやスマホを長時間使用する方に多く見られます。
- TCHは自分で治せますか?
- 軽度のTCHであれば、「歯を離す」などの貼り紙による意識付けで改善が期待できます。3〜4ヶ月ほどの継続が目安です。症状が重い場合は歯科医院への相談をおすすめします。
- TCHと歯ぎしりの違いは何ですか?
- 歯ぎしりは主に睡眠中に強い力で歯をこすり合わせる行為ですが、TCHは起きている時に軽い力で歯を接触させ続ける癖です。TCHは弱い力でも長時間続くことで、さまざまな問題を引き起こします。
7. まとめ
TCHは見過ごされがちですが、放置すると歯や顎の健康だけでなく、全身に影響を及ぼすことがあります。日常のストレスを効果的に管理し、必要な場合は歯科医師と相談しながら適切な対策を講じることが大切です。
自分の健康を守るためにも、今日からできる対策を始めていきましょう。
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最初は現在お口の気になる症状などを担当スタッフがお聞きいたします。お悩みやご相談がある方はお気軽にご相談ください。伺ったお話をもとに治療計画を作成いたします。わからないことがある方は、ご質問もしていただけます。
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診療
初めての方は、まずレントゲン撮影と検診を行います。 その後、衛生士による口腔内のお掃除をさせていただく場合もあれば、痛みや腫れがある場合は症状が和らぐよう処置をさせていただく場合もございます。
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お会計
処置終了後、そのまま次回のご予約をお取りします。新しい診察券をお渡しいたしますので、次回はそちらを受付までお持ちいただきます。お会計を受付もしくは自動精算機で済ませてお帰りください。





















