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歯の詰め物が取れた!
原因と歯科医院での治療方法を解説

はじめに

歯の詰め物が取れてしまった、そんな経験はありませんか?突然の出来事に慌ててしまう方も多いでしょう。今回は、歯の詰め物が取れてしまった原因から、歯科医院での治療方法、そして予防策まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、歯のトラブルに対する不安が解消されるはずです。

奥歯を確認する男性

目次

1.なぜ歯の詰め物が取れてしまうのか?
2.詰め物が取れてしまったらどうすればいいの?
3.乳歯の詰め物が取れてしまったときは?
4.詰め物が取れてしまった時にやってはいけないこと
5.歯の詰め物を飲み込んでしまった時の対処法
6.詰め物が取れてからいつまでに歯医者を受診すれば良いか?
7.歯科医院での治療方法
8.詰め物が取れた場合の費用について
9.詰め物が取れないようにするには?
10.まとめ

なぜ歯の詰め物が取れてしまうのか?

歯の詰め物が取れてしまう原因は様々です。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

歯の詰め物が見える口内の写真
  • 虫歯の進行: 詰め物の下に虫歯が進行し、詰め物と歯の接着が弱まることで外れてしまうことがあります。
  • 経年劣化によるセメントの劣化: 詰め物を固定するセメントは、経年劣化により接着力が弱まり、外れやすくなります。
  • 歯ぎしりや食いしばり: 歯ぎしりや食いしばりの習慣がある人は、強い力が歯にかかり、詰め物が外れやすくなります。
  • 硬いものを噛む: 硬いナッツや骨などを噛むことで詰め物に過度の力がかかり、詰め物が外れることがあります。
  • 詰め物の劣化: 詰め物が長年使用されていると、摩耗して詰め物の材料が自然に劣化し、歯との間に隙間ができ、外れやすくなります。
  • 詰め物の技術的な問題: 元々の詰め物が適切にフィットしていなかったり、接着が不十分だった場合にも外れやすくなります。

詰め物が取れてしまったら
どうすればいいの?

詰め物が取れてしまったら、慌てず以下のことを行いましょう。

  1. 取れた詰め物と歯を清潔にする: 口の中に残っている食べカスなどを、水でよく洗い流し、取れた詰め物も清潔な状態にしておきましょう。
  2. 歯科医院に連絡する: なるべく早く歯科医院に連絡し、診察の予約を取りましょう。
  3. 取れた詰め物は捨てずに保管する: 可能であれば、取れた詰め物を清潔な容器に入れて保管しておきましょう。
    ティッシュやガーゼにくるんでしまうと破損してしまったり誤って捨ててしまう可能性があります。歯に虫歯や欠けがなければ再び付けることも可能です。捨てずに容器に入れて歯医者に持っていきましょう。

乳歯の詰め物が取れてしまったときは?

なぜ乳歯の詰め物は取れやすいのか

乳歯の詰め物が取れやすいのは、永久歯と比べて歯の質が柔らかく、詰め物と歯の接着がはがれやすいからです。また、お子様の成長に伴い、歯が動くことも原因の一つです。
対処方法は永久歯の詰め物が取れてしまった時と一緒で、早めに歯医者に受診し、その時には取れた詰め物をそのまま歯医者に持っていきましょう。

歯科医院での治療は?

歯科医院では、まず、お子様の口腔内を診て、虫歯の進行状況などを確認します。その後、以下のいずれかの治療が行われることが多いです。

  • 再治療: 虫歯が進んでいない場合は、新しい詰め物を詰める治療を行います。
  • 経過観察: 永久歯が生え変わる時期が近い場合は、様子を見ることもあります。

詰め物が取れてしまった時に
やってはいけないこと

歯の詰め物が取れてしまった場合、慌ててしまうかもしれませんが、以下のことを行うのは避けましょう。

絶対にやってはいけないこと

  • 自分で詰め物を戻そうとする:
    詰め物を無理やり元に戻そうとすると、歯や歯肉に傷がつく可能性があります。また、誤って飲み込んでしまう危険性もあります。
  • 取れた詰め物を捨てる:
    歯科医院で再利用できる可能性があります。清潔な容器に入れて保管しておきましょう。
  • 詰め物が取れた部分で噛む:
    歯が欠けたり、唇や舌などを傷つけたり、神経を刺激して痛みが出たりする可能性があります。
  • 市販の接着剤でつける:
    市販の接着剤は、口の中に使うものではないため、アレルギー反応を起こす可能性があります。

してはいけないこと
(注意が必要なこと)

  • 熱いものや冷たいものを食べる:
    詰め物が取れた部分は、歯の神経がむき出しになっている可能性があり、刺激に敏感になっています。
  • 硬いものを噛む:
    詰め物が取れた部分に負担がかかり、歯が割れる可能性があります。

歯の詰め物を飲み込んでしまった時の
対処法

歯の詰め物を飲み込んでしまった、と慌てている方もいらっしゃるかもしれません。結論から言うと、多くの場合、特に心配はいりません。

喉に違和感を感じるおばあさん
  • 消化器官を通過する: 歯の詰め物は、一般的に消化器官を通過し、数日以内に便として体外に排出されます。
  • 体内に吸収される心配はない: 歯の詰め物の素材は、体内に吸収されるものではなく、消化器官を刺激することもほとんどありません。

注意点

  • 誤嚥に注意: 取れた詰め物を飲み込んだ後、咳き込んだり、喉に異物感が出た場合、気管(誤嚥)に入っている可能性があります。特に、小さなお子様や高齢者の方は注意が必要です。誤嚥が起きた場合は、内科でレントゲン検査を行います。内科ではレントゲン撮影を行い、どこに落ちたか確認の上、ファイバースコープを使って取り除きます。喉に異物感を感じたらレントゲンで確認しましょう。
  • 詰め物の種類: 金属の詰め物など、まれに体内に残留してしまう可能性のあるものもあります。心配な場合は、かかりつけの歯医者にご相談ください。

歯科医への相談

  • いつまでも出てこない場合: 数日経っても詰め物が排出されない場合は、歯科医にご相談ください。
  • 詰め物の種類が気になる場合: どの種類の詰め物を飲み込んでしまったのか分からない場合は、歯科医に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。

詰め物が取れてから
いつまでに歯医者を受診すれば良いか?

一日でも早く診察を受けるのがおすすめですが、都合が合わなくて診察を受けられないこともあると思います。目安としては2週間以内には診察を受けましょう。詰め物が外れた原因が虫歯だったときには病状が悪くなるリスクがあるからです。また、詰め物が取れた影響で歯が動くと詰め物が合わなくなってしまったり、歯列矯正が必要になる場合もあります。歯の状態は日々変わっていくので放置しないことが大切です。出来るだけ早めに受診しましょう。

歯科医院での治療方法

歯科医院では、まず、詰め物が取れた原因を詳しく調べます。原因によって治療方法が異なります。

  • 虫歯が原因の場合: 虫歯を治療した後、新しい詰め物を作り直します。
  • セメントの劣化が原因の場合: 歯と詰め物をきれいに清掃し、新しいセメントで再接着する場合があります。
  • 歯ぎしりや食いしばりが原因の場合: 詰め物が取れた歯の治療と併せて、 マウスピースの作成を勧める場合があります。

詰め物が取れた場合、以下のステップで治療が行われます。

  1. 診察と診断:
    歯科医師は取れた詰め物と歯の状態を確認し、X線(レントゲン)撮影を行うことがあります。これにより、さらなる虫歯の有無や歯や根が折れたり欠けていないかなどを確認します。
  2. 清掃と準備:
    必要であれば虫歯などの治療を行います。
    詰め物が取れた歯を丁寧に清掃し、新しい詰め物を入れるための準備を行います。
  3. 新しい詰め物の選択:
    状況に応じて、新しい詰め物の材質を選びます。材質には金属、樹脂、セラミックなどがあります。
  4. 詰め物の装着:
    新しい詰め物を精密にフィットさせ、専用の接着剤で装着します。
  5. アフターケア:
    詰め物の装着後、適切なフィットと噛み合わせなどを確認していきます。
    治療後、定期的な検診を受けることが大切です。

詰め物が取れた場合の費用について

詰め物が取れてしまった場合、治療費が気になる方も多いと思います。治療費は、以下の要素によって大きく変わってきます。

  • 取れた詰め物の種類: 保険適用か自費診療か、素材の種類によって費用が異なります。
  • 治療内容: 虫歯の有無、再治療の有無、使用する材料などによって治療内容が異なり、費用も変わってきます。
  • 歯科医院: 歯科医院によって費用設定が異なる場合があります。

詰め物の種類と特徴

詰め物には、様々な種類があります。それぞれ特徴が異なるため、歯科医師と相談して自分に合った詰め物を選ぶことが大切です。

  • 金属の詰め物: 強度が高く、耐久性があるのが特徴です。保険適用になることが多いですが、金属アレルギーや見た目が気になる方もいます。
  • レジン(プラスチック)の詰め物: 比較的安価で、短時間で治療できるのが特徴です。しかし、耐久性が劣り5年程度が寿命とされています。変色しやすいというデメリットもあります。
  • セラミックの詰め物: 歯の色に合わせることができるため、自然な見た目が魅力です。強度も高く10年以上もつ場合もあります。金属不使用なのでアレルギーの心配もありません。自費治療なので数万円~の費用負担があります。

費用の目安

  • 保険診療の場合:
    再装着: 取れた詰め物を再装着する場合は、保険が適用され、比較的安価に治療できます。
    作り直し: 虫歯ができていたり、詰め物が破損していたりする場合には、新しい詰め物を作る必要があり、費用は再装着よりも高くなります。
  • 自費診療の場合:
    セラミックなどの再装着: 自費診療のセラミックなどは保険治療のものよりも費用がかかります。しかし、作成した歯医者では保障期間などがある場合もあるので可能であれば詰め物を作った歯医者に行くのがベストです。
    セラミックなどで作り直し: 自然な見た目にしたい場合や、耐久性を重視する場合には、自費診療のセラミックなどの素材を選ぶことができます。費用は保険診療に比べて高くなります。

詰め物が取れないようにするには?

詰め物が取れないようにするためには、以下のことに注意しましょう。

  • 定期的な歯科検診: 定期的な歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見や、詰め物の状態をチェックすることができます。
  • 正しい歯磨き: 歯ブラシを正しく使い、歯と歯の間もしっかりと磨きましょう。
  • 硬いものを噛まない: 硬いナッツや骨などは、歯に負担がかかるため、噛まないようにしましょう。
  • 歯ぎしりや食いしばりの対策: 歯ぎしりや食いしばりの習慣がある人は、マウスピースの使用などを検討しましょう。

まとめ

歯の詰め物が取れてしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、虫歯や歯周病の原因になる可能性もあります。詰め物が取れてしまったら、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。また、定期的な歯科検診や正しい歯磨きなど、予防を心がけることが大切です。

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